マメ科マメ亜科ハリエンジュ属ハリエンジュ(ニセアカシア),学名:Robinia pseudoacacia,かのんの樹木図鑑
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 マメ科 マメ亜科 ハリエンジュ属】  Robinia pseudoacacia L.
  ハリエンジュ  
【 針槐 】   別名 /ニセアカシア(偽アカシア)
●落葉高木(らくようこうぼく)
●高さ:15m
●花期:5〜6月
●果期:10月ごろ熟す
●分布:北アメリカ原産
(明治時代初期に日本に伝わり,各地で砂防用などに植えられ,野生化している。)
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P108
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
2008.6.15 岡山県吉備中央町
葉は互生
(ごせい)で,奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は,3〜11対あり,全縁(ぜんえん),基部は円形,先端は凹形,短い小葉柄(しょうようへい)を有する。両面とも,ふつうは無毛。質は薄い。
H15.8.18 岡山市古京町 H15.8.18 岡山市古京町
小葉(しょうよう)の基部には,小托葉(しょうたくよう)がある。
2013.5.18 岡山県総社市「砂川公園」
H16.5.5 岡山県吉備高原都市 H15.5.19 岡山県吉備高原都市
1年枝の先に,総状花序(そうじょうかじょ)下垂する。白色の蝶形花(ちょうけいか)で,ふくようかな甘い香りが漂う。中央には,黄緑色の斑点がある。
花には蜜が多く,良質な蜂蜜がとれる上,荒地でも成長が早いことから,養蜂家が蜜源樹として利用してきた。
2009.5.5 岡山県「半田山植物園」
半田山植物園で見かけたのだが,ハリエンジュの紅花タイプだろうか?Web上では,ベニアカシアという名称が見られるが詳細は不明。
H14.12.22 福岡県福岡市「大濠公園」 H15.8.18 岡山市古京町
豆果(とうか)は下垂する。
エンジュは数珠状になる。
枝のつけねにも,かなり発達した刺がある。ふれるとかなり痛い。
H16.1.1 岡山県 吉備高原都市 H16.1.1 岡山県 吉備高原都市
葉痕のおくに冬芽はかくれており,葉痕をわって,冬芽が伸びてくる。葉痕(ようこん)の左右には,托葉(たくよう)が変化した刺がある。
H15.1.18 岡山市半田山植物園 2013.5.18 岡山県総社市「砂川公園」
樹皮(じゅひ)は,淡褐色で,ごつごつした縦の割れ目が目立つ。
花からは良質な蜜がとれ,蜜源植物として養蜂家が利用したり,栽培したりしている。
また,マメ科で痩せ地でもよく育つため世界各国で緑化樹として利用されたが,野生化した個体も多く,問題視する声もある。日本生態学会は,日本の侵略的外来種ワースト100に本種を選定している。
名の由来
ハリエンジュは,針を有するエンジュ(Sophora japonica)という意味。エンジュは中国原産の落葉高木。
別名のニセアカシアは,種小名「pseudoacacia」の意味である「偽のアカシア」を直訳したもの。本来のアカシア属のギンヨウアカシアフサアカシアとはあまり似ていない。
岡山県情報
岡山県内では南部から中部にかけての河原や里草地に広く野生化している。
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