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 マメ科 マメ亜科 クララ属】  Sophora japonica
 エンジュ  
【 槐 】   別名/
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:20m
 ●花期:7〜8月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:中国原産
(古くから庭木,街路樹などに植裁されている)
参考文献「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P111

H15.8.13 岡山県吉備中央町(街路樹)
2012.1.15 岡山県加賀郡吉備中央町上野(街路樹)
数珠のようにくびれた豆果(とうか)をつけ,熟しても裂開せず,落葉後も長く枝に残る。鞘の表面は乾燥しているが中には水分が含まれており,指で押すとぶよぶよした感触である。ヒヨドリなどが鞘ごと種子を散布するらしい。
H15.8.13 岡山県吉備中央町 (街路樹)
円錐花序(えんすいかじょ)を上向きにつけ,黄白色の蝶形花(ちょうけいか)が多数集まる。
※写真は撮影のためしたに曲げている状態。
H15.8.13 岡山県吉備中央町 (街路樹)
小枝は冬でも緑色。葉は互生(ごせい)し,奇数羽状複葉(うじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は,対生(たいせい)したり,互生(ごせい)したりする。基部は円形,先端は尖る。
H15.8.13 岡山県吉備高原 -街路樹-
小葉(しょうよう)のうら面。白色を帯びて,短い毛がある。
2012.1.15 岡山県加賀郡吉備中央町上野(街路樹)
老木の樹皮(じゅひ)は灰色っぽい色で,縦に大きな割れ目が入る。
H15.12.23 岡山市「子供の森」
若い枝はくすんだ緑色で滑らか。
H15.1.18 岡山市半田山植物園
シダレエンジュ。

●見分けるポイント●
  1. エンジュは,中国北部原産で日本には古い時代に渡来したと言われる。縁起の良い木として庭木に利用され,最近では街路樹にも多く用いられる。日本には,在来のイヌエンジュ,ハネミイヌエンジュ Maackia floribundaがあるが,(エンジュはクララ属,イヌエンジュ,ハネミイヌエンジュは,イヌエンジュ属)中国からもたらされた縁起の良いエンジュよりも格下の木として「イヌ」を付されたのであろう。
    イヌエンジュは,庭木に利用されることもあるようだが,ハネミイヌエンジュはまず植栽されることはないようだ。
    ちなみに,エンジュの豆果は数珠状にくびれるので,果実を見れば両者の区別は容易である。
●豆知識●
  1. 「エンジュ」の名がつく樹木はけっこう多く,古い時代からのエンジュの知名度の高さがうかがわれる。いずれもマメ科で奇数羽状複葉を有する点で共通しているが,分類上は属のレベルから異なるものばかりだ。
     
    ・エンジュ…クララ属
    ハリエンジュ(ニセアカシア)…ハリエンジュ属
    ・イヌエンジュ(オオエンジュ)…イヌエンジュ属      
    ハネミイヌエンジュ…イヌエンジュ属
    クロバナエンジュ(イタチハギ)…イタチハギ属
     
  2. 分類上,近縁なのは,草本のクララ Sophora flavescens

メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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