キョウチクトウ科テイカカズラ属テイカカズラ,学名:Trachelospermum asiaticum,by.かのんの樹木図鑑
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【キョウチクトウ科 テイカカズラ属】 | Trachelospermum asiaticum | |
【 定家葛 】 別名/ マサキノカズラ | ||
●常緑つる性木本 ●高さ:−− ●花期:5〜6月 ●果期:10〜11月 ●分布:本州,四国,九州 |
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参考文献 1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P305 2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P58 3) 薄葉重著,虫こぶハンドブック,文一総合出版,2003 |
●キョウチクトウ科には,有毒のアルカロイドを含むものが多く,テイカカズラも例外ではない。茎や葉を乾燥し,煎じて解熱や強壮などの薬用にも利用される。 ●チトセカズラ Gardneria multiflora (図1)とよく似た環境に生育し,葉の質感や付き方も似ている。普通,チトセカズラの方が葉が大きいが,両者ともに葉の変化が大きいことから見間違えやすい。 ●ケツルマサキ Euonymus fortunei var. villosus(図2)も,よく似た環境に生育し,葉の質感が似ている上,葉の変化が大きい。ケツルマサキは基本的には対生である。また幹の樹皮の感じや,冬芽の様子も区別するポイントになる。 |
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図1 | 図2 |
以前は同一種とされていたが,テイカカズラとケテイカカズラを区別する考えが定着しつつある。両者を区別する最も分かりやすいポイントは,花筒の太い部分と細い部分のバランスである(下写真)。また,花柄に毛が多いか少ないかでも区別できるが,多い少ないは並べてみないと分かりにくいという欠点がある。さらに気を付けたいのは本年枝の枝には両者とも毛が密生している点。単純に毛が多いからケテイカカズラとは言い切れないようだ。 | |
▼テイカカズラ | ▼ケテイカカズラ |
平安時代の歌人藤原定家(ふじわらのていか)に由来すると言われる。生前に慕った女性の墓に,葛(かずら)となってまとわりついたということ。 | |
岡山県内全域に分布する。 | |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
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