クスノキ科クロモジ属ヤマコウバシ,学名:Lindera glauca Blume,かのんの樹木図鑑
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【クスノキ科 クロモジ属】 | Lindera glauca Blume | |
【山香ばし】 別名/モチギ(餅木),ヤマコショウ(山胡椒),ショウブノキ(菖蒲の木),ショウガノキ(生姜の木) | ||
●落葉低木(らくようていぼく) ●高さ:3〜5m ●花期:4月 ※雌雄異株だが日本に雄株はなく,雌株のみで結実する。 花は葉の展開と同時に開く。 ●果期:10〜11月 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州 |
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参考文献 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社)P424 「葉で引く 四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P250 |
●アブラチャン(Lindera praecox)(図1・2)と葉の感じが似ているが,本種の方が葉の先端がにぶく,葉柄が短い。また,葉柄にはアブラチャンのような赤味はない。 ●クロモジ属の中で唯一の混芽。その他のクロモジ属は,葉芽と花芽を別々につける。 ●雌雄異株だが日本には雄株がなく,雌株のみで結実するという珍しい樹木。 |
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図1 | 図2 |
ヤマコウバシは,山にある「香ばしい木」という意味。枝や葉を傷つけたときの香りは,ショウブやショウガ,コショウなどに喩えられ,別名の由来となっている。乾燥させた若葉を粉末にして,餅に混ぜて非常食にしていたことがモチギ(餅木)の由来。 | |
岡山県内では,全域で普通に見られる。 落葉広葉樹林に自生する落葉低木であり,夏は目立たないが,里山のコナラやアベマキが落葉すると,茶色い葉を長く枝に残したヤマコウバシが目に付くようになる。 |
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