クスノキ科クスノキ属ヤブニッケイ,学名:Cinnamomum japonicum,かのんの樹木図鑑
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【クスノキ科 クスノキ属】 | Cinnamomum japonicum | |
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【 藪肉桂 】 別名/マツラニッケイ(松浦肉桂),クスタブ,クロダモ | ||
●常緑高木(じょうりょくこうぼく) ●高さ:20m ●花期:6月 ●果期:10〜11月 ●分布:本州(福島県以南),四国,九州,沖縄 |
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参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P398 (2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P246 |
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クスノキ科の常緑樹で,3脈が目立つのは,シロダモ,イヌガシ,ヤブニッケイ,クスノキ。その中でヤブニッケイは最も葉に厚みがあり堅い。また,葉を傷付けたときに独特の芳香がある。 |
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かつては,種子から香油(肉桂油)を採取し,葉や樹皮はニッケイと同様に薬用にされた。また,葉には芳香がありゲッケイジュ(Laurus nobilis)の代用にもされる(2)。 材はやや密で堅く,家具・器具・建築材となる(2)。 |
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藪に生えるニッケイの意味。「ヤブ」は役に立たない,劣るものという意味も含むと思われる。ニッケイは,肉厚の桂の意味で,桂は中国では香木を指す。 実際には,古くから,材や葉が生活に利用されており,役に立たないわけではないが,あくまでエリートである「ニッケイ」と比較しての話である。 |
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岡山県全域に分布する。雑木林でも見かけるが,照葉樹林の亜高木層を形成する代表的な樹種である。 |
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