クスノキ科クロモジ属ケクロモジ,学名:Lindera sericea,かのんの樹木図鑑
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 クスノキ科 クロモジ属】  Lindera sericea
  ケクロモジ 
【 毛黒文字 】   別名 /−−
 ●落葉低木(らくようていぼく)
 ●高さ:3m
 ●花期:4月 雌雄異株
,花は葉の展開と同時に開く。
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州(中国地方の一部),四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P430
(2) 狩山俊吾著,岡山県の樹木図鑑,倉敷市立自然史博物館,2009年,P21
2008.6.15 岡山県和気郡和気町

葉は互生
(ごせい)。葉身は8〜16cm。基部はくさび形,先端は尖る。
側脈
(そくみゃく)は6〜10対あり,葉脈はクロモジに比べ著しく裏面に隆起する。縁は全縁(ぜんえん)
表面には短毛が密生し,ビロードの様な手触り。
裏面は初め絹毛が多いが,次第に脈上のみになる。
H15.8.17 岡山県「自然保護センター」 H15.8.17 岡山県「自然保護センター」
H15.8.17 岡山県「自然保護センター」 H14.12 岡山県「自然保護センター」
葉は枝先に集まってつく。 秋の黄葉はたいへん美しい。葉脈の部分が黒くうかんで見える。
2003.10.5 岡山県自然保護センター
今年は実付きが悪かったのか,これ1つしか果実ができていなかった。球形で直径6〜8mm。先に行くにつれ太くなる果柄(かへい)はクスノキ科によく見られる特徴。
H17.2.6 岡山県 「自然保護センター」 H15.11.2 岡山県「自然保護センター」
中央にある長いのが葉芽,やや太く短いのが花芽。
2012.4.15 岡山県自然保護センター
2005.5.1 岡山県自然保護センター 2004.4.30 岡山県自然保護センター
雌雄異株(しゆういしゅ)。葉の展開と同時に開花する。花序の柄,花柄に毛が多い。花被片(かひへん)は6個。
クロモジ(Lindera umbellataと同じく,材の中には揮発性の芳香成分があり,枝を折るとレモンのような強い香りが漂う。
●岡山県内には,ケクロモジの変種とされるウスゲクロモジが北部から中部にかけて自生する。ウスゲクロモジは,葉の表面は無毛で,裏面に長軟毛が散生する点で区別する。

葉身の長さ 表面の毛 裏面の毛 葉裏の網脈
クロモジ 5〜10p 無毛 成葉では無毛 隆起しない
オオバクロモジ 13p 無毛 脈上に淡黄色の軟毛 隆起しない
ケクロモジ 8〜16p 短毛が密生 脈上に長軟毛が密生 隆起する
ウスゲクロモジ 8〜13p 無毛 長軟毛が散生 隆起する
名の由来
クロモジに似ているが,葉に毛が多いことによる。
岡山県情報
岡山県内では,中部から北東部にかけて分布する。
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