クスノキ科クロモジ属カナクギノキ,学名:Lindera erythrocarpa,かのんの樹木図鑑
もどる ホーム←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい かのんの樹木図鑑,カナクギノキ,Lindera erythrocarpa

 クスノキ科 クロモジ属】  Lindera erythrocarpa
  カナクギノキ 
【 鉄釘の木 】   別名 /ナツコガ
 ●落葉高木
 ●高さ:6〜15m
 ●花期:4月  雌雄異株,花は葉の展開と同時に開く。
 ●果期:9〜10月(赤く熟す)
 ●分布:本州(神奈川県箱根以西),四国,九州
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」P426
2) 高知新聞社「葉で引く四国の樹木観察図鑑」P248

2011.6.27 岡山県高梁市「臥牛山」
葉は,互生(ごせい)。葉身は細長く,長さ6〜15cm。縁は全縁(ぜんえん)。葉の上面は無毛。下面は粉白色で,葉柄(ようへい)は赤味を帯びることが多い。葉脈はうら面に隆起し,脈上と脈腋(みゃくえき)に淡褐色の毛がある。
2009.5.23 岡山県西粟倉村 2009.5.23 岡山県西粟倉村
花期は4月だが,5月末に花をつけた個体を見かけた。
2006.11.3 岡山県立森林公園 2006.11.3 岡山県立森林公園
秋の黄葉は美しい。 同属のクロモジに比べ,細長いのが特徴。
2006.11.3 岡山県立森林公園
果実は球形。先端にいくほど太くなる果軸はクスノキ科らしい。熟すと赤色になる。
2006.11.3 岡山県立森林公園 2006.11.3 岡山県立森林公園
球形なのが花芽,細長いのが葉芽。 葉芽。
2006.11.3 岡山県立森林公園
幹は直立する。
樹皮
(じゅひ)は,淡褐色で,小さな皮目(ひもく)が目立ち,老木になると不規則にはがれ落ちる。
見どころ
●クスノキ科の高木で,落葉するのはカナクギノキのみ。
 ※低木ではクロモジなど落葉する種類は多い。
クロモジ Lindera umbellata(図1) よりも葉が細長いことで区別するが,分かりにくい場合もある。
図1
名の由来
カナクギとは,釘(くぎ)のことではなく,樹皮に見られる「鹿の子模様」から「かのこぎ」といわれていたのが訛ったという説が有力とされる2)
岡山県情報
岡山県では,北部を中心に多く,中部にも分布する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system