クスノキ科シロダモ属イヌガシ,学名:Neolistea aciculata,by.かのんの樹木図鑑
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【クスノキ科 シロダモ属】 | 学名 :Neolistea aciculata | |
【 犬樫 】 別名 /マツラニッケイ | ||
●常緑高木 ●高さ:10m ●花期:3〜4月,雌雄別株 ●果期:10〜11月 ●分布:本州(関東地方南部以西),四国,九州,沖縄 |
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参考文献 1) 高橋秀男ほか,「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(山と渓谷社)P452 2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P257 |
同じクスノキ科シロモジ属のシロダモ(図2)に葉がよく似ているが,シロダモの方が裏の白さが顕著である。また,シロダモの方が葉の先端が徐々に細くなる。 | |
図1 イヌガシ | 図2 シロダモ (Neolitsea sericea) |
カシ(樫)は,ブナ科コナラ属の常緑高木の総称である。材質は非常に堅く,粘りがあることから木刀,道具の柄などに最適であり,古くから用いられてきた。それに対して,材としての利用価値が低いという意味でイヌガシとされる。 しかし,イヌガシはクスノキ科であり,分類上はまったく近縁ではない。葉の大きさや質感が似ているだけで,木材の優等生カシ(樫)と比較されてしまったのは気の毒。 別名を“マツラニッケイ”という。“ニッケイ”は,樹皮や葉の感じがニッケイ(Cinnamomum okinawense)に似ていることによるのだろう。“マツラ”は,長崎県の松浦に由来すると言われている。ヤブニッケイにもマツラニッケイの別名があるので,ひょっとすると混同されていたのかも知れない。 |
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岡山県内では,南部から中部にかけて分布するが少ない。 | |
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