クスノキ科タブノキ属ホソバタブ(アオガシ),学名:Machilus japonica,by.かのんの樹木図鑑
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 クスノキ科 タブノキ属】 学名 :Machilus japonica
 ホソバタブ
【 細葉椨 】   別名 /アオガシ
 ●常緑高木
 ●高さ:10〜15m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:8〜9月
 ●分布:本州
(関東・中部地方以西),四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P412
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P259

2011.11.3 岡山県高梁市川上町
葉は互生(ごせい)で,枝先に集まってつく。葉身は長さ8〜15p,長楕円形から披針形(ひしんけい)。タブノキの新葉は赤味を帯びるが,本種は赤味を帯びないのが特徴。
2011.11.3 岡山県高梁市川上町
冬芽はタブノキととてもよく似ており,赤い芽鱗(がりん)が並ぶ。大きさはタブノキよりやや小さく,芽鱗の縁に灰白色の細かな毛があるのが特徴。
2012.5.26 岡山県高梁市川上町
新葉の展開。タブノキと違い新葉は赤味を帯びていない。葉腋(ようえき)からは蕾が伸びていた。
2012.6.10 岡山県高梁市川上町
2012.6.29 岡山県高梁市川上町
2011.11.3 岡山県高梁市川上町
生育環境。渓流沿いに多い。ミツデカエデ,チドリノキなどが見られた。
2011.11.3 岡山県高梁市川上町 2012.12.26 岡山県高梁市川上町
葉裏にはタブノキハウラウスフシという虫こぶがよくつく。タブウスフシタマバエが寄生してできる。
2012.12.26 岡山県高梁市川上町 2011.11.3 岡山県高梁市川上町
アオガシの幼木。 中央の木がホソバタブ。
2014.7.29 鹿児島県熊毛郡屋久町「西部林道」
タブノキ(Machilus thunbergii)に似るが,アオガシ(ホソバタブ)は,タブノキほど大木にはならず,葉は細長さが目立ち,葉縁は波打っていることが多い。冬芽や新葉の色にも違いがある。
▼タブノキの冬芽
芽鱗の縁に黄褐色の毛がある。
▼アオガシの冬芽
芽鱗の縁に灰白色の短毛がある。
▼タブノキの新葉
赤味を帯びている。
▼アオガシの新葉
赤味を帯びていない。
公園樹に利用される(1)というが,私は目にしたことがない。また,材は建築材,家具材,器具材に用いられる(1)
名の由来
葉が細いタブノキ(Machilus thunbergii)の意味。別名はアオガシ(青樫),カシ(樫)と名が付くからには昔から材の有用性が認められていたのだろうか。
岡山県情報
渓流沿いに多い(2)ということだが,岡山県内ではなぜか西部に偏って分布している。
高梁市の磐窟渓では,渓流沿いに多く自生している。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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