クルミ科ノグルミ属ノグルミ,学名:Platycarya strobilacea,by.かのんの樹木図鑑
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 【クルミ科 ノグルミ属】  Platycarya strobilacea
  ノグルミ
  
【 野胡桃 】   別名 /ノブノキ,ドクグルミ
 ●落葉高木
 ●高さ:5〜10m (大きいものでは,30m)
 ●花期:6月 雌雄同株
(しゆうどうしゅ)
 ●果期:9〜11月
 ●分布:本州(東海地方以西),四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社)P22
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P100
2008.6.10 岡山県吉備中央町
葉は互生
(ごせい)。奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で小葉(しょうよう)は5〜7対ある。小葉は基部は円形で左右不相称,小葉柄はなく,先端は尖る。縁には細かな鋸歯(きょし)が並ぶ。表面は主脈上に軟毛(なんもう)がわずかにある。裏面には,短毛が散生するが,脈上には軟毛が多い。油点(ゆてん)が散在する。
2005.11.13 岡山県「大平山」 2005.11.13 岡山県「大平山」
2005.11.13 岡山県「大平山」
H15.6.14 岡山県御津町 H15.6.14 岡山県御津町
クルミ科で,花序が上向きなのはノグルミのみ。中央の雌花序を取り囲むように,雄花序が付く。
H15.7.24 岡山県加茂川町「宇甘渓」 2005.11.5 岡山県高梁市松原町
若い果実。 熟した果実。落葉後,しばらく枝先にとどまった後,軸ごと落下する。
H14.12 岡山県和気郡和気町 H16.2.4 岡山県吉備中央町豊岡上
落ちた果実にも種子がたくさん残っている。
岡山県では,「サルノクシ」とよぶ。くし状になったところは,包(ほう)が発達したもの。
果実からとりだした種子,長さ約5o。包(ほう)と包の間にぎっしりと入っている。翼(よく)がついている。
2010.3.19  岡山県真庭市豊栄
冬芽。芽鱗に覆われる。
H15.6.14 岡山県御津町 2010.3.19  岡山県真庭市豊栄
樹皮は,縦に浅く長く裂ける。 老木になると,縦の割れ目が深くなり,ごつごつした印象になる。
見どころ
オニグルミ(Juglans mandshurica var. sieboldiana)と違い,種子は小さく,食用にはならない。
名の由来
山野に自生するクルミの意。別名の「ノブノキ」は,“野に生えるブナの木”が転訛したもの。「ドクグルミ」は,葉が有毒で,これをすり潰して川や池に流し,魚を捕獲するなど魚毒として利用したことによる。2)
岡山県情報
山地の日当たりの良い林縁に生育。岡山県内では全域に分布。
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