クロウメモドキ科ケンポナシ属ケンポナシ,学名:Hovenia dulcis,かのんの樹木図鑑
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 クロウメモドキ科 ケンポナシ属】 学名 : Hovenia dulcis
  ケンポナシ  
【 玄圃梨 】   別名 / −−
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:15m
 ●花期:6〜7月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:北海道(奥尻島),本州,四国,九州
参考文献
・高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P508
・狩山俊吾,岡山県のクロウメモドキ科,倉敷市立自然史博物館研究報告,2011年

2011.11.23 岡山市「半田山植物園」
半田山植物園にあるケンポナシ。葉は互生(ごせい),縁には粗い鋸歯(きょし)が並ぶ。基部からの3脈が目立ち,両端の2脈から外側に向けて羽状に細脈が伸びる。
2005.11.27 岡山県「半田山植物園」 2005.1.14 岡山県「半田山植物園」
縁には粗い鋸歯が並ぶ。
ケケンポナシも鋸歯があるが,浅く不明瞭。
樹皮(じゅひ)はごつごつして縦の割れ目が目立つ。
H16.11.4 岡山県「本宮山」
岡山県吉備中央町の本宮山で見かけたもの。すでにほとんど落葉しており新鮮な葉はすでになかった。裏面はほぼ無毛だが,よくみると脈上に微細な毛がある。ケケンポナシの可能性もある。
2006.1.15 岡山県高梁市有漢町
球形の果実をつける。軸の部分が肥大化して食べられる。
落ち葉の鋸歯
(きょし)が明らかに粗く,果実も無毛であることから,ケンポナシと判断した。
2011.11.3 岡山県高梁市川上町
種 名 果実 葉の鋸歯 葉裏の毛
ケケンポナシ 有毛 低く,不明瞭 全体に赤褐色の毛があるか,ほぼ無毛
ケンポナシ 無毛 やや粗い ふつう無毛
葉の特徴は,個体差があり,確実な判断材料にはなりにくいようだ。
名の由来
毛の多いケンポナシの意味。玄圃(けんぽ)とは,三省堂の辞書によると「中国の崑崙(こんろん)山上にあるという仙人の住む場所」のこと。
岡山県情報
岡山県では吉備高原以北に広く分布するが,ケケンポナシよりも稀である。

半田山植物園のものは,明らかに鋸歯が粗く,葉裏は完全に無毛だったので,ケンポナシの特徴をしっかりともっている。本宮山の個体については,裏面には微細な毛があるが,ごくわずかで,図鑑の記載のように赤褐色でもない。ケケンポナシの可能性もある。
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