クマツヅラ科ムラサキシキブ属ムラサキシキブ,学名:Callicarpa japonica,かのんの樹木図鑑
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 クマツヅラ科 ムラサキシキブ属】  Callicarpa japonica Thunb.
  ムラサキシキブ
【 紫式部 】   別名 / ミムラサキ,コメゴメ
 ●落葉低木(らくようていぼく)
 ●木の高さ:3m
 ●花のさく時期:6〜8月
 ●果実のなる時期:秋
 ●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献:「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社) P340
2008.6.25 岡山県吉備中央町
2011.6.11 岡山県新見市
葉は対生(たいせい)。基部は狭いくさび形,先端は尾状に尖る。葉身の上部2/3に鋸歯(きょし)がある。裏面には黄緑色の腺点(せんてん)が多数ある。図鑑(※1)には両面とも無毛とあるが,私の観察では,脈上などにわずかに星状毛(せいじょうもう)が見られた。後に無毛になるのだろう。
H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 H15.11.22 岡山県吉備高原
葉の形や大きさには個体差がある。 ムラサキシキブは黄葉するのが普通だが,こんな紫色の葉をみつけた。
2011.6.30 岡山県加賀郡吉備中央町
葉腋(ようえき)から集散花序(しゅうさんかじょ)を出し,淡紫色の合弁花(ごうべんか)をつける。花冠は上部で4裂し,裂片は平開する。雄しべは4個,葯(やく)は黄色,花糸(かし)は白色。雌しべは1個で,雄しべよりも長い。
2014.10.26 岡山県真庭市「山乗渓谷」
H15.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上
核果(かくか)。直径約3oの球形。紫色で美しい。
H15.11.22 岡山県吉備高原 H14.12 岡山県「自然保護センター」
側芽(そくが)は,裸芽(らが)。星状毛(せいじょうもう)で冬の寒さから守られている。

※この写真は撮影の都合で上下逆になっています。
シロシキブ
(Callicarpa japonica f. albibacca)
ムラサキシキブの品種ということだが,葉の形状や花序の付き方などの特徴はどちらかというとコムラサキに近い。
鋸歯の出方 花序が茎につく位置 毛の有無
ムラサキシキブ 葉身の上部2/3 葉腋から伸びる。 葉の両面とも無毛
コムラサキ 葉身の上部1/2 葉腋よりやや上部から伸びる。 葉の両面とも無毛
ヤブムラサキ 毛が多く,ビロード状
名の由来
ムラサキシキブは漢字で「紫式部」と書く。果実の美しさを源氏物語の作者,紫式部になぞらえたものと言われる。
学名は,Callicarpa(カリカルパ)「美しい果実」の意味,japonica(ジャポニカ) 「日本の」という意味。
岡山県情報
岡山県内全域に分布する。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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