コウヤボウキ,学名:Pertya scandens,キク科,コウヤボウキ属,タマボウキ,ウサギガクシ,キジカクシ,かのんの樹木図鑑
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 キク科 コウヤボウキ属】  Pertya scandens (Thunb.) Sch.-Bip. 
  コウヤボウキ 
【 高野箒 】 別名/タマボウキ(玉箒),ウサギカクシ,キジカクシ
 ●落葉小低木
 ●高さ:50〜100p
 ●花期:9〜10月
 ●果期:11〜12月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P488
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

2003.10.19 岡山県自然保護センター
白い筒状花が,10数個集まり,ひとつの頭花(とうか)を形成している。筒状花の花冠は5裂し,裂片はくるりと反り返っている。コウヤボウキの花は,雄性先熟(ゆうせいせんじゅく),つまり,雄しべが先に成熟た後,雌しべが成熟することで自家受粉を避けている。上の写真は,柱頭の先端が2裂しており,雌性期に入っていることが分かる。
基部には,長い冠毛が見える。
2012.10.21 岡山県加賀郡吉備中央町
2006.10.21 岡山県吉備中央町
葉は,本年枝と2年枝で形や付き方が異なる。本年枝は,卵形で互生,2年枝は細長い葉が束生(そくせい)する。
写真は,本年枝の葉。基部は広いくさび形または,心形の場合もある。先端は鈍く尖る。縁には疎らに小さな鋸歯がある。3脈や細脈が目立つ。
2003.10.19 岡山県自然保護センター 2012.10.21 岡山県加賀郡吉備中央町
全体に伏毛(ふくもう)が密生している。ナガバノコウヤボウキはこのような伏毛はない。
2003.11.22 岡山県吉備中央町 2003.11.22 岡山県吉備中央町
一見,種子に見えるが,そう果といわれる果実。(キク科やオミナエシ科に多く見られる形状)
冠毛
(かんもう)があり,風散布される。
2003.11.22 岡山県吉備中央町 2006.1.5 岡山県吉備中央町
紅色の冠毛(かんもう)を付けた個体を見つけた。
  葉   毛
コウヤボウキ 本年枝の先端に1つつく 鋸歯がまばら,細脈まで目立つ 無毛,主脈上に微毛 
ナガバノコウヤボウキ 2年枝につき,本年枝にはつかない,花期がやや早い 鋭く小さな鋸歯,細脈は目立たない 枝や葉に多い
名の由来
高野山で枝を箒の材料に用いたことによる。
岡山県情報
岡山県内では,コウヤボウキは県内全域に自生,ナガバノコウヤボウキは,中北部の蛇紋岩地に多く自生する。
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