カエデ科カエデ属ウリハダカエデ,学名:Acer rufinerve Siebold et Zucc. by.かのんの樹木図鑑
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 カエデ科 カエデ属】 学名 : Acer rufinerve Siebold et Zucc.
  ウリハダカエデ  
【 瓜膚楓 】   別名 / −−
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:8〜10m
 ●花期:5月 (雌雄別株)
 ●果期:7〜10月
 ●分布:本州,四国,九州
参考文献 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」P340

H16.11.4 岡山県「本宮山」 H16.11.4 岡山県「本宮山」
 カエデ科なのでもちろん葉は対生(たいせい)。秋の紅葉はたいへん美しい。ウリカエデ(Acer crataegifolium)に比べると大きく,形も異なるので区別は容易。
H16.11.4 岡山県「本宮山」
葉裏の様子。脈腋(みゃくえき)に赤褐色の毛叢があるのが特徴。類似のホソカエデはここに水かき状の膜があるらしい。
上:2005.4.25 岡山県「宇甘渓」 下:2008.5.25 岡山県立森林公園
雌雄別株。これは雄花のようだ。花序には花が10〜15個つくという。写真は14個確認できる。雄しべは,8個ある。花弁と萼片(がくへん)がそれぞれ5個ある。色は同じだが形は,花弁がヘラ状で,萼片は細い。
花の大きさはウリカエデよりも若干大きい。
2005.11.26 岡山県「森林公園」 H16.11.4 岡山県「本宮山」
翼果(よくか)。 樹皮(じゅひ)は名前の通り,マクワウリ類の果皮に似ている。しかし,ホソカエデなどもよく似ており,樹皮だけでの同定はなかなか難しそうだ。
2008.4.29 岡山県「森林公園」
若い樹皮(左)と老木の樹皮(右)。年を重ねるごとに緑色の部分が目立たなくなるようだ。
2005.11.26 岡山県「森林公園」 2005.11.26 岡山県「森林公園」
頂芽(ちょうが)と頂生側芽(ちょうせいそくが) 側芽(そくが)。芽鱗(がりん)は2個ということだが,写真ではよく判らない。
2008.4.29 岡山県「森林公園」
展開を始めた冬芽。芽鱗が2枚であることがとてもよく分かる。

●見分けるポイント●

  1. 右はウリカエデ(Acer crataegifolium)の樹皮と葉。名前もよく似ているので混乱しやすい。ふつうウリハダカエデは標高が300m以上のと,やや高いところで多く見られる。





●備  考●

  1. 岡山県吉備中央町(旧加茂川町)の本宮山は標高583m。ウリハダカエデは,標高300mからと言われるだけあって,登るにつれて,ウリカエデからウリハダカエデに逆転していく様子がよく分かった。
  2. 岡山県北の,森林公園を訪れると,ウリハダカエデの自生が普通に見られる。

(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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