カエデ科カエデ属チドリノキ,学名:Acer carpinifolium,かのんの樹木図鑑
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 カエデ科 カエデ属】 学名 :Acer carpinifolium
 チドリノキ
【 千鳥の木 】
 別名 / ヤマシバカエデ(山柴楓)
 英名 / Hornbeam Maple 
 ●落葉小高木
 ●高さ:8〜10m
 ●花期:5月 雌雄別株
(しゆうべっしゅ)
 ●果期:8〜10月
 ●分布:本州(岩手県以南),四国,九州
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」P376-P379
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P150
2009.5.2 岡山県真庭市」 2009.5.2 岡山県真庭市
葉は対生(たいせい)。基部は円形または心形で,先端は尾状に伸びる。縁には鋭い重鋸歯(じゅうきょし)が並ぶ。平行脈が目立つ。 葉裏の様子。山渓の図鑑(※1)では,“脈上に伏した軟毛がある”とのことだが,この葉では脈腋(みゃくえき)の毛叢が目立つのみ。まだ,葉が若いことによるのだろうか?
2011.11.3 岡山県高梁市川上町
2009.5.2 岡山県真庭市 2009.5.2 岡山県真庭市
雄花序。総状花序が葉腋から垂れる。 雄花。ふわふわした軟毛が目立つ。花弁と萼片が各4個,雄しべは4〜10個。
2011.11.3 岡山県高梁市川上町
2010.1.20 岡山県真庭市
果期は8〜10月,この地を訪れた1月,まだ枝に残っている翼果(よくか)をなんとか見つけた。2個の分果(ぶんか)は,ほぼ直角に開く。全体に,赤褐色。
2010.1.20 岡山県真庭市 2010.1.20 岡山県真庭市
頂芽(ちょうが) 側芽(そくが)
2010.1.20 岡山県真庭市 2010.1.20 岡山県真庭市
1月,まだ枯れ葉を枝に残している。 樹皮は暗灰色から灰色。初めは平坦だが,後に縦に裂けるということ。
見どころ
平行脈が並ぶ葉は,カバノキ科のクマシデやサワシバを思わせる。しかし,カエデ科はすべて葉や冬芽が対生(たいせい)であるのに対し,クマシデやサワシバは,互生(ごせい)であることから容易に区別できる。
学名のcarpinifoliumは,シデ属に似た葉を持つという意味。
名の由来
チドリノキは,漢字では「千鳥の木」と表されるが,翼(よく)のついた一対の果実をチドリに見立てたと言われている。
岡山県情報
岡山県内では,北部を中心に,西部にも分布。沢沿いなどの湿潤な場所に生育する。
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