カバノキ科クマシデ属サワシバ,学名:Carpinus cordata,by.かのんの樹木図鑑
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 カバノキ科 クマシデ属】 学名 :Carpinus cordata
 サワシバ
【 沢柴 】   別名 / サワシデ,ヒメサワシバ 
 ●落葉高木
 ●高さ:15m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:8〜10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P190
(2) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P241
(3) 狩山俊吾,岡山県のクスノキ科,倉敷市立自然史博物館研究報告,2009年,P10

2012.8.2 岡山県勝田郡奈義町
葉は互生(ごせい),葉身は長さ6〜15pの広卵形。先端は急にとがり,基部は心形。側脈(そくみゃく)は15〜23対で,裏面に突出するため表面は側脈のところがくぼんで見える。裏面脈上には長い伏毛(ふくもう)がある。
2012.8.2 岡山県勝田郡奈義町 2012.8.2 岡山県勝田郡奈義町
同属のクマシデに似ているが,基部が深い心形であるところが本種の特徴。また,基部の張り出した部分に葉脈が分枝している。 縁には不ぞろいな細かい重鋸歯(じゅうきょし)がある。
2012.8.2 岡山県勝田郡奈義町 2012.8.2 岡山県勝田郡奈義町
若い枝は淡い褐色。長毛が疎らにあり,皮目(ひもく)が少しある。 樹皮ははじめなめらかで,老木では菱形の浅い裂け目が生じる。
岡山県内に自生するクマシデ属(Carpinus)とその特徴。
サワシバ 葉身の基部が深い心形。
クマシデ 側脈の間隔が狭く葉が細長い。
アカシデ 葉柄が長く,葉先が尾状に伸びる。
イヌシデ 葉柄が短く全体に毛深い。
イワシデ アカシデに似るが,アカシデほど葉先が尾状に伸びない。
カエデ科のチドリノキ(Acer carpinifolium)と葉の感じが似ており,生育環境も似ているため,一見して迷うことがある。しかし,チドリノキは葉のつき方が対生,本種は互生であることから区別は容易。
工芸品,家具,器具材として利用される。
名の由来
サワシバのサワ(沢)は,山地の沢沿いに生育することによるだろう。また,シバ(柴)は,柴として生活に利用されていたことを示すのではないかと思う。あるいは,「シデ」が「シバ」にかわったのか。
岡山県情報
岡山県内では中国山地の沢沿いに分布する。
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