カバノキ科クマシデ属クマシデ,学名:Carpinus japonica,かのんの樹木図鑑
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 【カバノキ科 クマシデ属】  Carpinus japonica
  クマシデ  
【 熊四手 】   別名 /イシシデ,カタシデ
 ●落葉高木
 ●高さ:15m
 ●花期:4月 雌雄同株,花は葉の展開とほぼ同時に開く。
 ●果期:10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州 
(日本固有種:シデ類では唯一)
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P188
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
2009.5.31 岡山県鏡野町 2009.5.31 岡山県鏡野町
葉は互生(ごせい)。先端はとがり,基部は円形〜浅い心形。ふちには重鋸歯(じゅうきょし)がある。直線的な側脈(そくみゃく)が,20〜24対あり,葉縁に達する。 葉脈(ようみゃく)は,うら面に隆起し,脈上には褐色の長毛がある。脈腋(みゃくえき)には,毛叢がある。
2009.5.31 岡山県鏡野町 H15.6.22 岡山県加茂川町
果穂は,長さ5〜10cm。落葉後も枝に残る。イヌシデやアカシデに比べると密。
H15.6.22 岡山県加茂川町
樹皮(じゅひ)は,幼木の頃はなめらか。大きくなると「みみずばれ」のようなもようが入り,老木なると裂ける。
岡山県内に自生するクマシデ属(Carpinus)とその特徴。
サワシバ 葉身の基部が深い心形。
クマシデ 側脈の間隔が狭く葉が細長い。
アカシデ 葉柄が長く,葉先が尾状に伸びる。
イヌシデ 葉柄が短く全体に毛深い。
イワシデ アカシデに似るが,アカシデほど葉先が尾状に伸びない。
カエデ科のチドリノキ(Acer carpinifolium)と葉の感じが似ており,生育環境も似ているため,一見して迷うことがある。しかし,チドリノキは葉のつき方が対生,本種は互生であることから区別は容易。
名の由来
「シデ」は,ホップ状の果穂が垂れた様子を神事に用いられる「四手(しで)」に見立てたとされる。
四手は,玉串(たまぐし)やしめ縄などにつけて垂らす紙である(右写真)。

植物名における「クマ」は,大きくてたくましいことを示す場合が多い。私は,この木の最大の特徴である果穂のボリューム感を「クマ」で言い表しているように思う。
中村氏は,「クマ」は「米」であるとしている。

別名のイシシデ,カタシデは,材が硬いことを表していると思っていたが,中村氏は堅果の堅さを指しているとしている。

参考・引用文献
中村浩著,植物名の由来,東京選書,1980年
岡山県情報
岡山県では北部の向陽の谷沿いに分布。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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