カバノキ科クマシデ属イワシデ,学名:Carpinus turczaninovii,by.かのんの樹木図鑑
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 カバノキ科 クマシデ属】 学名 :Carpinus turczaninovii Hance
 イワシデ
【 岩四手 】   別名 / コシデ 
 ●落葉低木
 ●高さ:4m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:8〜9月
 ●分布:本州(中国地方),四国,九州
参考文献
1) 高橋秀男ほか,「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(山と渓谷社)P198
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P
3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
 

▲葉は互生(ごせい)。基部は円形から広いくさび形。葉柄はやや赤みを帯び,白い伏毛が密生している。葉縁には重鋸歯がある。側脈は10〜13対。
▲裏面の様子。脈上と脈腋に白い毛が多い。
▲托葉(たくよう)は,線形で硬く,葉が落ちが後も残る。 ▲樹皮は暗灰色で,浅く縦に裂ける。
2013.6.9 岡山県新見市哲多町谷戸
岡山県内に自生するクマシデ属(Carpinus)とその特徴。
サワシバ 葉身の基部が深い心形。
クマシデ 側脈の間隔が狭く葉が細長い。
アカシデ 葉柄が長く,葉先が尾状に伸びる。
イヌシデ 葉柄が短く全体に毛深い。
イワシデ アカシデに似るが,アカシデほど葉先が尾状に伸びない。
名の由来
岩場に生育するシデの仲間の意味。別名のコシデは,アカシデやイヌシデ,クマシデなどに比べて,樹高や葉が小さいことによるのだろう。

「シデ」は,ホップ状の果穂が垂れた様子を神事に用いられる「四手(しで)」に見立てたとされる。
四手は,玉串(たまぐし)やしめ縄などにつけて垂らす紙である(右写真)。
参考・引用文献
中村浩著,植物名の由来,東京選書,1980年
岡山県情報
岡山県内では中・西部の石灰岩地帯に分布する。私見であるが,見かける機会は少ない。
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