カバノキ科アサダ属アサダ,学名:Ostrya japonica,by.かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【カバノキ科 アサダ属】 学名 :Ostrya japonica
アサダ 
【鉄木】 別名/ミノカブリ,ハネカワ,地方名/アカダ,シロシデ
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:25m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:秋
 ●分布:北海道
(中部以南),本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 高橋秀男ほか,「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(山と渓谷社)P202
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P241
3) 千葉喬三監修,岡山の樹木,山陽新聞社,1989年,P240

2010.5.30 岡山県高梁市臥牛山
葉は互生(ごせい)。葉身は長さ6〜12p,幅3〜6pの狭卵形。基部は円形から広いくさび形,先端はやや尾状に尖る。縁には重鋸歯(じゅうきょし)がある。初めは両面に軟毛が密生するが,次第に脱落し下面脈上のみに残る。質は薄い。葉柄や主脈の基部には腺毛(せんもう)がある。よく似たイヌシデにはこれがないため,識別に役立つ。
2011.4.16 岡山県高梁市臥牛山 2011.4.16 岡山県高梁市臥牛山
雄花序は前年枝から垂れ下がる。苞(ほう)は淡黄色で,縁は褐色を呈し,毛がある。雄しべは8個ある。
2011.4.16 岡山県高梁市臥牛山
雌花序は,新葉とともに冬芽に入っており,葉の展開と同時に伸び出てくる。柱頭は2個あり,細長く,透明感のある紅色。
2011.6.27 岡山県高梁市臥牛山
果穂(かすい)は長さ5〜6pでやや垂れ下がる。
2011.7.28 岡山県高梁市臥牛山
2010.5.30 岡山県高梁市臥牛山 2012.12.26 岡山県高梁市川上町
樹皮は若いうちは平滑で,成長するにつれて短冊状に割れて反り返り,はがれやすい。
アサダ属は日本には本種のみ。
名の由来
中国名の鉄木の名の通り,材は堅くて緻密であるため,建築材,家具材,床材,船舶材などに用いられる。
別名のミノカブリハネカワは,短冊状に割れ,反り返った樹皮を言い表した名。アサダの由来は不明とのこと。
岡山県情報
高梁市の臥牛山をはじめ,県西部のごく限られた場所に分布する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system