ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属ジンチョウゲ,学名:Daphne odora,かのんの樹木図鑑
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 ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属】  Daphne odora
 ジンチョウゲ  
【 沈丁花 】  別名/チンチョウゲ,チョウジグサ,ハナゴショウ
 ●常緑低木
 ●高さ:1〜2m
 ●花期:3〜4月,
 ●果期:ふつう実をつけない
 ●分布:中国原産 
(室町時代に薬用として渡来,西日本各地で栽培される。)
参考文献
「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P592
松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P277
千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P88

H16.3.26 岡山県加茂川町「宇甘渓」(植栽)
前年枝の先に紅紫色の花を10〜20個つけ,外側から順に咲かせる。花弁に見えるのは萼(がく)で肉厚,先端で4裂する。雄しべは4個あり,黄色い葯(やく)が目立つ。強い芳香がある。
H16.3.26 岡山県加茂川町「宇甘渓」(植栽) 2010.3.30 岡山県備前市(植栽)
花の基部にあるのは,総苞。 マルハナバチが盛んに訪れていた。
2010.3.30 岡山県備前市(植栽) 2010.3.30 岡山県備前市(植栽)
葉は互生(ごせい),枝先に集まってつく。葉身は長さ4〜9pの長楕円形で,先端はとがり,基部はくさび形。ふちは全縁(ぜんえん)。質は厚く,表面に光沢があり,両面とも無毛。裏面は淡緑色で主脈(しゅみゃく)が隆起し,側脈(そくみゃく)は目立たない。
2010.3.30 岡山県備前市(植栽) H15.2.14 岡山県加茂川町「21世紀の森」
樹皮は褐色。繊維が上部で,ミツマタの代用として和紙の原料にされることもあるという。
若い枝には,しばしばぐるりと一周する線がある。托葉痕かと思ったが,ジンチョウゲ科はふつう托葉はないとのこと。

●見分けるポイント●

  1. 同属のコショウノキ(Daphne kiusiana)(右写真)ににているが,コショウノキは,花数が少なく,萼筒の外面には細かな毛が密生している。ジンチョウゲの萼筒の外面は無毛。

●豆知識●
  1. 日本で実を結ぶことはほとんどない。雌雄異株(しゆういしゅ)で,日本にあるのは雄株であるためであろうと言われている。野生には存在せず,雑種起源説もある。主に挿し木で増やす。
     
  2. ジンチョウゲの名は,花の香りが強いことから,沈香(じんこう)と丁字(ちょうじ)に由来しているということ。

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