フサザクラ科フサザクラ属フサザクラ,学名:Euptelea polyandra Siebold et Zucc.,かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

【フサザクラ科フサザクラ属】 学名:Euptelea polyandra Siebold et Zucc.
 フサザクラ
【 房桜,総桜 】   別名 / タニグワ,サワフタギ(会津地方) 
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:7〜8m,(大きいもので15m)
 ●花期:3月下旬〜4月,両性花,花は葉の展開前に開く。
 ●果期:10月
 ●分布:本州,四国,九州 (日本固有種)
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」P458
2008.7.8 岡山県真庭市
葉は互生(ごせい),基部は切形〜円形,先端は尾状に尖る。縁には粗い鋸歯(きょし)があり,所々で突出している。質は薄く,両面とも脈上に毛が散在する。
2009.5.2 岡山県真庭市
特徴のある葉はよく目に付く。新緑の季節,展開したばかりの葉はやや赤味を帯びている。
2010.3.19 岡山県真庭市見尾
葉の展開前に開花。短枝(たんし)の先に5〜12個の花を付ける。萼片(がくへん),花弁はない。雄しべの葯(やく)は赤褐色,長さ7oほどの線形で目立つ。雌しべは淡緑色,花糸(かし)の基部に多数付く。
2009.5.2 岡山県真庭市
すでに翼果(よくか)ができていた。10月頃までかけて成熟し,風により散布される。
2010.1.20 岡山県真庭市
枝に残っていた翼果(よくか)
2010.1.20 岡山県真庭市
冬芽。茶褐色で光沢のある芽鱗に包まれる。左は花芽,右は葉芽か。葉痕(ようこん)には,維管束痕(いかんそくこん)が一列に並ぶ。
見どころ
・フサザクラは,1科1属。カツラと類縁関係がある。
・典型的なパイオニアプランツで,谷筋などの崩壊地でよく見られる。萌芽力が強く,株立ち状になる。
名の由来
「フサ」は,房状に垂れ下がった多数の雄しべに由来。樹皮には横向きの皮目があり,一見してサクラに見える。別名のタニグワは,葉がクワに似ており,谷筋に多いことに由来する1)
岡山県情報
岡山県内では,北部に分布。神庭の滝。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system