ヒノキ科ヒノキ属ヒノキ,学名:Chamaecyparis obtusa,かのんの樹木図鑑
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 【ヒノキ科 ヒノキ属】  Chamaecyparis obtusa
  ヒノキ  
【 檜 】   別名/
 ●常緑高木
 ●高さ:30m
 ●花期:4月 (雌雄同株) 
 ●球果:10〜11月
 ●分布:本州(福島県以南),四国,九州(屋久島まで)
参考文献
(1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P626
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年
(3) 狩山俊吾著,岡山県の樹木図鑑,倉敷市立自然史博物館,2009年

2007.2.3 岡山県美咲町
スギとヒノキの植林。冬場はスギの葉は赤褐色を帯びている。濃い緑の部分がヒノキ。
H15.6.7 岡山市「池田動物園」 H15.6.7 岡山市「池田動物園」
小さな鱗形葉(りんけいよう)が十字対生に並び,茎を包み込んでいる。 裏面には白い気孔帯(きこうたい)が見える。Y字形に見えるのが特徴。
2008.3.29 岡山県美咲町
ヒノキは雌雄同株で,雄花も雌花も枝先につく。写真は恐らく雄花だろう。赤味が強いのが特徴。
2006.10.2 岡山県「21世紀の森」 2005.11.30 岡山県高梁市有漢町
10月,未熟な球果(きゅうか)がたくさんついている。あと1〜2ヶ月で熟し,種子をばらまく。 球果(きゅうか)が揺れると,種子がパラパラと落ちる。種子には翼(よく)があり,風で散布される。
H15.6.7 岡山市「池田動物園」
種子を出したあとの球果(きゅうか)。長く枝に残り,中の種子を出し切る。
2012.1.3 岡山県吉備中央町竹部 2012.1.22 岡山県吉備中央町案田
手前がスギ,奥がヒノキ。ヒノキの樹皮の方がスギよりも粗く裂ける。 神社の裏山のヒノキ。檜皮剥され赤褐色の樹皮が夕日に映えていた。
H14.12.15 岡山市「総合グランド」 H14.12.15 岡山市「総合グランド」
チャボヒバ(カマクラヒバ)
ヒノキの園芸品種。葉の形がチャボの足に似ているところから名付けられた。
→アスナロ(Thujopsis dolabrata)
ヒノキは葉裏の気孔帯(きこうたい)がY字形に見えるのに対して,アスナロは「小」の字のように見える。また葉は,ヒノキよりも厚い。
→サワラ(Chamaecyparis pisifera)
ヒノキは葉裏の気孔帯(きこうたい)がY字形に見えるのに対して,サワラはX字形に見える。また,サワラの方が葉がざらついている。
材は緻密で腐りにくく,また光沢があり,香りがよいことから,建築材として古くから重用されてきた。辺材は黄白色,心材は淡い紅色。
樹皮も耐久性が高く,檜皮葺
(ひわだぶき)に用いられる。
名の由来
かつて,材をこすり合わせて火を起こしたことから「火の木」と言われたのが語源とされる。(2)
岡山県情報
岡山県全域に広く分布しているが,各地に植栽されており,本来の自生か明らかではない。(3)

和田のヒノキ(岡山県加賀郡吉備中央町和田)吉備中央町指定天然記念物
2004.12.26 2017.7.20
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