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2005.5.29 岡山県吉備中央町 |
わたしがいつも観察する個体。これは1年を通して見ているので,タンナサワフタギに間違いない。 |
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2005.5.5 岡山県吉備中央町 |
葉は互生(ごせい)し,先端は急に尾状にとがる。ふちにはとがった粗い鋸歯(きょし)があり,先端がやや外側に向かっている。うら面の側脈(そくみゃく)上に白い毛がある。 |
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2005.5.29 岡山県吉備中央町 |
タンナサワフタギの葉はなかなか多様な形態を示す。この葉はかなり横幅があるが,先端は鋭く尖っている。また,裏面には脈上に毛があるが,5月5日に観察した個体よりも毛が少ない。 |
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H15.5.23 岡山県吉備中央町 |
H15.10.29 岡山県「21世紀の森」 |
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アカマツ林の中で見つけた30pほどの幼木。成木にくらべるとやや鋸歯(きょし)が粗いようだ。 |
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2005.5.29 岡山県吉備中央町 |
H15.5.23 岡山県吉備中央町 |
枝先に円錐花序(えんすいかじょ)をつけ,白い花を咲かせる。花冠は5深裂する。雄しべは多く花冠から飛び出ている。中央には淡い緑色の柱頭が見える。 |
シロシタホタルガ (チョウ目マダラガ科)の食草となる。
幼虫が出す体液に触れると炎症を起こすので注意が必要。 |
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2005.11.20 岡山県吉備中央町 |
H15.11.4 岡山県「21世紀の森」 |
長さ6〜7oの核果(かくか)をつける。濃い藍色で,明るい藍色のサワフタギと明確に区別できる。ただし,タンナサワフタギの果実も熟す前はやや明るい紺色をしているので注意。 |
樹皮(じゅひ)は,灰白色で薄くはがれる。 |
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H15.11.16 岡山県吉備中央町 |
2005.11.20 岡山県吉備中央町 |
1年枝は褐色から赤褐色,無毛で皮目(ひもく)が目立つ。同属のサワフタギは,灰白色から灰褐色で曲がった毛が残る。 |
秋になると,浅黒く紅葉する。美しいという感じではない。 |
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2011.5.3 岡山県加賀郡吉備中央町 |
●見分けるポイント●
- 同属のサワフタギ Symplocos chinensis f. pilosaとの区別
●備 考●
- 名前の由来は…韓国!?
- 「タンナ」は,漢字で「耽羅」と書く。これは,発見地である韓国の済州島(さいしゅうとう)の古名だそうだ。また,「サワフタギ」は,沢をふさぐほどに繁るという意味。
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- サワフタギの方が寒さに強い!?
- 岡山県内には,タンナサワフタギ,サワフタギとも自生する。(岡山県野生生物目録2003岡山)私の観察する吉備高原都市周辺の山林では,タンナサワフタギはごく普通に見かけるが,サワフタギは少ない。県北の森林公園では,両者が同じように見られる。サワフタギの方が葉が厚いことから考えても,分布がやや北よりなのかも知れない。
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |