ハイノキ科ハイノキ属クロバイ,学名:Symplocos prunifolia,かのんの樹木図鑑
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 【ハイノキ科 ハイノキ属】 学名 :Symplocos prunifolia Sieb. et Zucc.
 クロバイ
【 黒灰  】   別名 / トチシバ,ソメシバ 
 ●常緑小高木
 ●高さ:10m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:秋〜冬
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P232
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P319
(3) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P45
(4) 狩山俊吾著,岡山県の樹木図鑑,倉敷市立自然史博物館,2009年

2002.1.3 岡山県吉備中央町竹部
葉の先が尾状に伸びた先端が丸みを帯びている様子が,一見してヒサカキを思わせるが,ヒサカキよりも葉は厚く,幅が広い。この日歩いた,竹部の山中ではよく目に付いた。
2002.1.3 岡山県吉備中央町竹部 2002.1.3 岡山県吉備中央町竹部
葉は互生(ごせい)。先端は尾状に尖り,最先端は丸みを帯びる。基部はくさび形。縁には鈍い鋸歯(きょし)が並ぶ。表面には光沢があり,厚く,しっかりとしている。無毛。 葉柄は約1cmで,やや紅色を帯びる。裏面も無毛。
2002.1.3 岡山県吉備中央町竹部 2012.1.22 岡山県吉備中央町案田
冬芽(葉芽)は,紅色で先端が尖る。
2002.1.3 岡山県吉備中央町竹部 2012.1.9 岡山県倉敷市「種松山」
樹皮は,黒褐色で,皮目が多い。 クロバイの幼木。
2013.1.27 岡山県備前市「鹿久居島」
ハイノキに似ているが,新枝が黒っぽいことや,葉が堅く,緑色が濃いことで区別できる。(ハイノキの新枝は淡い緑色)
岡山県内では,近縁のクロキ,ハイノキはいずれも岡山県版RDBで準絶滅危惧種に指定されるほど分布域が限られている。
かつては,ハイノキと同様に,木を焼いて灰汁(あく)を採取し,菓子などの黄色の染料に使用した。(2)
名の由来
ハイノキよりも,葉の色が濃い,あるいは樹皮が黒いことから,クロバイと呼ばれるようになった。別名のソメシバは,染め物に用いられたことによる。(2)
岡山県情報
岡山県内では,中部・南部のやや湿り気のある斜面などに見られる。(3)岡山県の樹木図(4)の分布図では南部に分布の中心があり,事実,中部ではあまりお目にかかれない。私が見かけたのはいずれも吉備高原の丘陵の山頂付近である。
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