ブナ科コナラ属ウバメガシ,学名:Quercus phillyraeoides,かのんの樹木図鑑
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 【ブナ科 コナラ属】  Quercus phillyraeoides
 ウバメガシ  
【 姥目樫 】
別 名 / ウマメガシ,イマメガシ,バベ(岡山県),バベガシ(岡山県) 
●常緑小高木
●高さ:5〜18m
●花期:4〜5月
●果期:翌年の10〜11月
●分布:本州
(房総半島,三浦半島,伊豆半島以西の太平洋側),四国,九州,沖縄
参考文献
「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社) P246
「フィールドベスト図鑑vol.5 日本の樹木」(学研) 監修 西田尚道 P163
葉身4p,葉柄0.5p,幅2p (04/12/31)
葉は互生
(ごせい)。枝先には束生状につく。質は固くパリッとした感じ。裏面に向かって反りかえっている。両面とも無毛だが,葉柄には褐色の毛が密生している。縁にはおよそ上半分に明確な鋸歯(きょし)が並ぶ。写真で見るとシャリンバイ(バラ科)にも似て見えるが,実物をみると葉の大きさで容易に区別できる。
H14.12  岡山総合運動公園 2007.1.20  岡山県吉備中央町
束生(そくせい)状についた葉。葉の大きさや形には1個体中でも変化が大きい。 若い葉や枝は両面に,星状(せいじょう)毛が密生し,特に葉裏は黄褐色に見える。後に無毛になるが葉柄や葉柄付近の主脈には残る。
H14.12  岡山総合運動公園 H15.1.12 岡山市「御津スポーツパーク」
強い刈り込みにも耐えるため,庭木や生け垣に多用される。写真は丸く刈り込まれているが,このような扱いを受けるブナ科の樹木はおそらく,ウバメガシだけであろう。 樹皮はごつごつとして,縦に割れ目ができる。これが有名な備長炭(びんちょうたん)の原料になる。
H15.10.11 岡山市「子供の森」 H15.10.11 岡山市「子供の森」
托葉(たくよう)。 ひこ生えの幼い葉。鋸歯(きょし)が鋭く,とてもウバメガシには見えない。
H15.11.14 岡山市「護国神社」 H15.11.14 岡山市「護国神社」
頂芽(ちょうが)と頂生側芽(ちょうせいそくが) 虫こぶだろうか,あるいは,ウイルス性の病気か?
H16.4.17 岡山市「子供の森公園」 H16.11.3 玉野市「親水公園」
雄花は,新枝の付け根からたれ下がる。新葉の展開と同時に開花する。 堅果(けんか)。2年目の秋に成熟する。
2011.4.25 岡山県「半田山植物園」  2011.4.25 岡山県「半田山植物園」 
雌花は新枝の上部の葉腋(ようえき)につく。柄があり柱頭は3個ある。
写真は,まだ柱頭が伸びていないようだ。
見どころ
木材は炭の最高級品である備長炭(びんちょうたん)の原料になる。
本来,沿岸部に自生するが,庭木や生け垣として内陸部でもよく利用される。平成16年,台風による高潮で沿岸部が浸水し,ほとんどの庭木の葉が茶色に変色するなかで,ウバメガシだけはしっかりと緑色の葉を繁らせていた。
名の由来
岡山県情報
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