 |
葉身10p,葉柄5mm,幅3p |
 |
 |
H16.3.13 岡山県「牧場の館」 |
2005.8.23 岡山県「吉川八幡宮」 |
 |
 |
H14.12 岡山県自然保護センター |
2009.12.6 岡山県「吉川八幡宮」 |
葉は互生(ごせい)。葉身は長さ6〜15pで,広楕円形。先端は尾状に長くとがる。
質は硬く表面は無毛で光沢をもち深緑色。裏面には鱗状毛(りんじょうもう)が密生しており,黄金色に見える。縁は全縁か先端部に浅い波状の鋸歯がある。 |
 |
 |
 |
2007.6.3 岡山県「自然保護センター」 |
雌雄同株,つまり,1つの株に雄花と雌花をつける。雄花序は新枝の下部の葉腋(ようえき)から上向きに伸びるが,長くなるにつれて垂れ下がるようだ。(下右写真)雌花序は,新枝の上部の葉腋からやはり上向きに伸びる。(下左写真)柱頭は3裂している。
クリと同じような強烈な臭いを放ち,アブやハエの仲間が花粉を媒介する。花被は目立たないが,れっきとした虫媒花である。 |
 |
 |
H16.8.15 岡山県自然保護センター |
2006.12.11 岡山市「半田山植物園」 |
スダジイの堅果は,2年かけて翌年の秋に成熟する。上jの写真は,この秋に熟す果実。(昨年の春に受粉したことになる。)まだ,固い殻斗(かくと)に全身を覆われてがっちりと守られている。虫食いが意外に少ないのもこの辺りのガードの堅さに要因があるのかも知れない。 |
コナラなどに比べると虫食いの穴は少ないが,穴のあいたものも見かける。おそらくゾウムシの仲間だろう。 |
 |
2009.12.6 岡山県「吉川八幡宮」 |
 |
 |
2006.12.11 岡山市「半田山植物園」 |
H15.12.14 岡山市「半田山植物園」 |
殻斗(かくと)がはじけて,中のドングリが露出する。ふつうは,殻斗から外れて落下する
スダジイのドングリは,ほかのドングリのような渋味がなく,そのまま食用になるが,煎るとさらに美味しい。また,殻はマテバシイのように厚くなく,爪で割ることができる。 |
 |
|
2007.1.20 岡山県吉備中央町 |
|
冬芽は,複数の茶褐色の芽鱗に包まれる。やや扁平なのが特徴。 |
|
 |
 |
2011.12.31 岡山市御津宇甘 |
樹皮(じゅひ)は成木になると,縦向きに深いさけめが生じる。近縁種のツブラジイはなめらか。しかし,幼木では樹皮での判断は困難。
スダジイは,ツブラジイよりも寿命が長く,それだけに巨木も多い。巨木になると板根(ばんこん)が発達する(右写真)。
板根は「土が流出し下方に根が伸ばせなくなった樹木植物が支持材として発生させる。」(『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』)ものとされているが,樹種による特性が大きいだろう。日本ではスダジイのような板根は珍しい。
|