ブナ科コナラ属ミズナラ,学名:Quercus crispula,かのんの樹木図鑑
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 ブナ科 コナラ属】 学名 :Quercus crispula
 ミズナラ
【 水楢 】   別名 / オオナラ 
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:30m
 ●花期:5〜6月 (雌雄同株)
 ●果期:その年の秋
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(山と渓谷社)P234
「葉で引く 四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社) P362
2007.9.23 岡山県立森林公園
2011.10.10 岡山県立森林公園
果実は堅果。ドングリには1年で成熟する種類と,2年がかりで成熟する種類があるが,ミズナラは受粉したその年の秋に成熟する。殻斗(かくと)は瓦重ね状の鱗片で覆われる。一般的に10〜11月頃に熟すが,9月下旬の森林公園では未成熟なものと,すでに成熟して落下したものが見られた。
“あく”があるが,あく抜きを施すと食用となり,縄文時代には主要な食糧だったと言われている。
上:2007.9.23 岡山県立森林公園 下:2005.5.4 岡山県津黒高原
コナラと似ているが,鋸歯が粗いのが特徴。表面には初め軟毛(なんもう)があり,後に無毛になる。裏面には脈上を中心に毛がある。
2008.5.25 岡山県立森林公園 2008.5.25 岡山県立森林公園
雄花序(ゆうかじょ)。葉の展開と同時に開花する。新枝の下部から垂れ下がる。 雌花序(しかじょ)。新枝の上部の葉腋(ようえき)に数個つく。赤味を帯び,小さく目立たない。花柱(かちゅう)は3個ある。
2005.5.4 岡山県津黒高原 2005.11.26 岡山県「森林公園」
樹皮(じゅひ)は鱗片状に剥がれる。老木になると縦に割れ目ができる。材に水分が多く含まれ燃えにくいことからミズナラの名があると言われる。
木目の美しい良質の材として知られ,かつてはヨーロッパにも輸出された。
芽鱗(がりん)に覆われた冬芽。半円形の葉痕(ようこん)がある。
名の由来
材に水分が多く含まれ燃えにくいことからミズナラの名があると言われる。
岡山県情報
岡山県内では北部を中心に多く自生し,ブナ,トチノキなどと並ぶ主要な落葉高木である。県中部ではあまり見られず,吉備高原都市周辺には自生しないようだ。

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