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葉は互生(ごせい)で,枝先に集まる。葉身は長さ5〜20pで,倒卵状楕円形。基部はくさび形で,先端は短く尖る。革質で厚く表面には光沢がある。
裏面も無毛だが,はじめは葉脈に沿って鱗状の毛が密生している。 |
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H15.6.25 岡山県加賀郡吉備中央町 |
H15.6.25 岡山県加賀郡吉備中央町 |
葉の形や大きさには変異が多いらしい。これは細いタイプ。 |
幅広のタイプ。これくらい大きいと遠目にはタイサンボク(モクレン科)に見えた。 |
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2011.6.21 岡山県加賀郡吉備中央町 |
雄花序は長さ5〜9p,本年枝の数カ所の葉腋から斜上する。マテバシイは,昆虫が花粉を媒介する虫媒花(ちゅうばいか)で,独特の香りを放ち,昆虫を集める。 |
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2011.6.29 岡山県加賀郡吉備中央町 |
雌花序は長さ5〜9pで,本年枝上部の葉腋(ようえき)から斜上する。雌花は直径約1pの総苞(そうほう)に包まれ,花柱3個が出ている。 |
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H16.2.14 岡山県玉野市「田井海洋公園」 |
H15.6.25 岡山県加賀郡吉備中央町 |
枝先の新枝に,昨年受粉したと思われるドングリの赤ちゃんを見つけた。1カ所に2〜3個ぐらいあるようだ。中には雌しべの柱頭らしきものが残っているものもあった。このまま冬を越し,今年の秋には立派なドングリに生長する。 |
果実(かじつ)は,2年で熟す。これは,2年目の果実。今年の秋に成熟したドングリになる。 |
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H16.2.21 岡山県加賀郡吉備中央町 |
マテバシイや,シリブカガシの特ちょうは,殻斗(かくと)をとったときにおしりのところがくぼんでいること。長さ1.5〜2pの長楕円形で,コナラなどに比べるとかなり硬い。そのためかドングリ虫の類が入っていることは稀である。
また,中身は渋みがなく,渋抜きをしなくても食用になる。
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マテバシイの木を何気なく見ていたところ,このような小さな果実がところどころにあるのに気がついた。
枝には元気がなくさわると簡単に根本から折れてしまう。一部には殻斗(かくと)が残っていることから,これは昨年の秋に熟すべきものだったことが分かる。このように,成熟しない果実を「シイナ」と言う。 |
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H16.12.6 岡山県加賀郡吉備中央町 |
2006.12.11 岡山市「半田山植物園」 |
冬芽。 |
縦に白っぽい筋が入るのが特徴。同属のシリブカガシには,割れ目がない。 |