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2008.6.15 岡山県吉備中央町
葉は互生(ごせい)。基部は円形か浅い心形,先端は細く尖る。縁には細く尖った鋸歯(きょし)がある。側脈はやや直線的で,間隔が詰んでおり,葉縁に達する。
表面は主脈上にうっすらと星状毛(せいじょうもう)があり,裏面も脈上に星状毛がある。質は革質でしっかりとしている。 |
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2006.6.21 岡山県吉備中央町吉川 |
里山の風景。白い花はすべてクリ。少し前まではコバノミツバツツジが満開だった。 |
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2007.10.20 岡山県吉備中央町「大和山」 |
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H15.5.29 岡山県吉備高原 −公園樹− |
H15.11.24 岡山県吉備高原 −公園樹− |
葉は,アベマキやクヌギに非常によくにているが,鋸歯(きょし)の先にまで葉緑素が入っており,緑色に見えるのが特ちょう。 |
紅葉もなかなか美しい。 |
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H15.11.24 岡山県吉備高原−公園樹− |
H16.5.30 岡山県吉備高原 |
冬芽(ふゆめ)。仮頂芽(かちょうが)と側芽(そくが)。仮頂芽は側芽よりもやや大きい。 |
展開中の雄花(おばな)。これから雄しべが多数出てくるだろう。 |
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H16.6.5 岡山県吉備高原 |
H16.6.5 岡山県吉備高原 |
5日後,満開になっていた。周辺一帯にむせかえるような匂いが漂い,昆虫類を呼び寄せる。
長さ15〜20センチの尾状花序を,本年枝の葉腋(ようえき)から伸ばす。枝の先端付近の花軸の基部には,数個の雌花(下写真)がつき,花軸上部には雄花がつく。それ以下の花序には雄花のみが多数つく。 |
雄花はクリーム色で,10本ほどの長い雄しべが目立つ。花弁はないが,むせるような甘い香りを放ち,ハエなどの昆虫を呼び寄せる虫媒花である。 |
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H16.5.30 岡山県吉備高原 |
H16.6.13 岡山県吉備高原 |
雌花(めばな)。上に突き出しているのが柱頭。総包(そうほう)の中にふつう3個の雌花ある。
花序の基部側に雌花,先端側に雄花の順でつく。 |
2週間後,雌花も相当成熟してきている。だいぶ総苞が発達してきた。この総苞が,後に「いが」に生長する。 |
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H15.8.13 岡山県 吉備高原−公園樹− |
2007.10.20 岡山県吉備中央町「大和山」 |
おなじみのクリの堅果(けんか)。イガは,ドングリで言う帽子(殻斗(かくと))が変化したもの。成熟すると,殻斗は4裂し,中から堅果が通常3つ現れる。頂部には柱頭の跡が残っている。
栗の殻は果皮,渋皮は種皮に相当し,我々が食べる部分は種子である。渋皮にはタンニンを多く含み,栗を食べるリスやネズミなど小動物の食欲を抑制する働きがある。食べきれない果実は地中などに隠され,結果的に散布されることになる。
※左写真は公園樹でいわゆるタンバグリ。右写真は野生のシバグリ。 |
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2007.10.20 岡山県吉備中央町「大和山」 |
H16.10.10 岡山県「自然保護センター」 |
若い木の樹皮(じゅひ)。黒っぽい灰褐色で光沢があり,皮目(ひもく)が目立つ。 |
老木になると縦向きの深い割れ目が入る。材としても有用で,建築材や,家具材,しいたけのほだ木などにも利用される。 |
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2010.1.27 岡山県高梁市「大平山」 |
2012.12.16 岡山県真庭市久世 |
冬芽と葉痕。冬芽は丸みのある紡錘形。表面には淡褐色の毛がある。 |