ブナ科コナラ属クヌギ,学名:Quercus acutissima,かのんの樹木図鑑
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 ブナ科 コナラ属】   Quercus acutissima
 クヌギ  
【 椚・櫟・橡 】   別名/ ツルバミ(古名),クノギ
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:15m
 ●花期:4〜5月 (雌雄同株)
 ●果期:翌年の秋
 ●分布:本州(岩手・山形県以南),四国,九州
参考文献
(1) 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社)P244
(2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P358

2007.11.4 岡山県「自然保護センター」
葉は互生(ごせい),葉身は狭長楕円状で,先端は尖り,基部は円形。長さ8〜15p。縁には針状の鋸歯(きょし)が並ぶ。葉脈は直線的。
2007.11.4 岡山県「自然保護センター」 H15.10.19 岡山県「自然保護センター」
裏面の様子。黄褐色の軟毛(なんもう)が脈上を中心に散生し,葉裏は淡い緑色に見える。 鋸歯の先は,はり状になる。クリは,鋸歯(きょし)の先まで葉肉の緑色が見えるが,クヌギやアベマキは緑色が見えない。
2012.12.2 岡山市北区理大町 H15.10.19 岡山県「自然保護センター」
殻斗(かくと)には,線形の鱗片がらせんじょうにつき,アベマキと似ている。 クヌギ(上)とアベマキ(下)の裏面の比較。
クヌギ(上)には,黄褐色の軟毛(なんもう)があり,淡い緑色に見える。対して,アベマキ(下)は,星状毛(せいじょうもう)がびっしりと生えており,灰白色をしている。両者を並べると明確だが,単独でみるとけっこう難しい。
H15.12.30 岡山市「子供の森公園」 H15.12.30 岡山市「子供の森公園」
カブトムシやクワガタの集まる木として,よく知られている。ごつごつとした樹皮(じゅひ)は特徴的。 冬芽。芽鱗(がりん)のふちに灰色の毛が生えている。
2008.5.6 岡山県自然保護センター 2010.5.9 岡山県自然保護センター
葉の展開と同時に開花する。
雌花は新枝の葉腋
(ようえき)につくが,小さくて目立たない。アベマキのような柄はない。花柱は3個ある。
雄花序は,新枝の下部から垂れ下がる。長さ約10p。
見どころ
アベマキ(Quercus variabilis)クリ(Castanea crenata)との区別

・葉の形はアベマキに似るが,アベマキはうら面に星状毛が多くあり,灰白色に見える。クヌギは緑色。
・クリ(図1)は,鋸歯の先端まで葉肉があり緑色に見えるが,アベマキやクヌギ(図2)は針状で緑色に見えない。
図1 クリ 図2 クヌギ
名の由来
クニギ(国木)の転訛したものとされる。(2)
岡山県情報
岡山県では全域に分布するが,アベマキほど個体数は多くない。
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