ブナ科コナラ属カシワ,学名:Quercus dentata,かのんの樹木図鑑
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【ブナ科 コナラ属】 | Quercus dentata | |
【 柏 】 別名/ カシワギ, モチガシワ | ||
●落葉高木(らくようこうぼく) ●高さ:15m ●花期:5〜6月 雌雄同株(しゆうどうしゅ) ●果期:その年の秋に熟す ●分布:北海道,本州,四国,九州 |
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参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社<山溪ハンディ図鑑3>,2001年,P238 (2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年 |
2006.8.21 岡山県「大平山」 | |
2011.5.8 岡山県加賀郡吉備中央町上野 | |
葉は互生(ごせい),枝先の葉は詰まって輪生状につく。下から見上げて見ると,葉と葉の重なりや,すき間は極めて少なく,無駄なく日光を受けているのが分かる。また,日光を下に洩らさないことで,ライバルとなる樹木の生長を抑える効果もある。 | |
2003.5.18 岡山県「自然保護センター」 | 2003.11.2 岡山県「自然保護センター」 |
2003.11.2 岡山県「自然保護センター」 | 2004.10.24 岡山県「自然保護センター」 |
うら面には,はじめ短毛や星状毛(せいじょうもう)があるが,のちに無毛になる。この写真では葉脈(ようみゃく)上に短毛が密生しているのが確認できる。 | 10月。すでに冬芽の準備が着々と進んでいた。たくさんの鱗片に覆われ,それぞれの鱗片には白い綿毛が密生している。 |
2005.5.1 岡山県「自然保護センター」 | 2006.8.21 岡山県「大平山」 |
雄花序(ゆうかじょ)。葉の展開と同時に開花するため,このように若葉とともに見られる。カシワは,クヌギやカシの仲間と同様,風の力をかりて受粉をする風媒花(ふうばいか) | 樹皮(じゅひ)は不規則に深く裂けるため,古木のような印象を受ける。 |
2008.5.6 岡山県自然保護センター | |
雌花序(しかじょ)は輪生状(りんせいじょう)についた葉の葉腋(ようえき)にあるためほとんど目立たない。通常5〜6個つき,花柱は3個ある。 | |
2013.8.19 岡山県新見市「花見山」 | |
2006.8.21 岡山県「大平山」 | 2007.2.4 岡山県吉備中央町 |
樹高は15mにも及ぶそうだが,吉備高原都市周辺の山林では個体数も少なく,余り大きなものは見かけない。写真中央がカシワ。 | 枯れた葉が冬の間も長く枝に残り,新芽の展開の頃に落ちることから,「譲る木」として縁起がよいとされる。 |
ナラガシワ | 葉の感じがよく似ているが,カシワに比べ葉柄が長い。 殻斗は総苞片は鱗状。 |
ミズナラ | カシワよりも標高の高いところに多く,葉の感じはよく似ているが,カシワよりも鋸歯がするどい。殻斗は総苞片は鱗状。 |
柏餅に用いられる。カシワの葉が,餅を包むのに適している理由としては, (1)大きい (2)若い葉の表面には短毛が多く,餅がつきにくい。 などが考えられる。私が住んでいる吉備高原では,ナラガシワは多いが,カシワは余り見かけない。そこで,柏餅にはユリ科のサルトリイバラ(地方名:サンキライ)の葉が多用される。こちらは,葉はしなやかで強く,表面は滑らかで餅につきにくい。(→○○カシワ) |
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岡山県では北部に多い。中部でも見かける。 | |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
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