ブドウ科ブドウ属エビヅル,学名:Vitis ficifolia,かのんの樹木図鑑
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 【ブドウ科 ブドウ属】 学名: Vitis ficifolia
  エビヅル 
【 蝦蔓・葡萄蔓 】   別名 / エビカヅラ(蝦葛)
 ●落葉つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:6〜8月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:本州,四国,九州,沖縄
参考文献
「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P522
「葉で引く 四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社) P73

2011.6.26 岡山県加賀郡吉備中央町
H15.8.15 岡山県御津郡御津町 H15.8.11 岡山県加茂川町井原
葉は互生(ごせい)。葉身は卵形〜広卵状三角形,長さは5〜8p。ふつう3〜5裂するが,切れ込みのほとんどない葉もある。
葉の基部は心形。葉縁には浅い鋸歯
(きょし)がある。
切れ込みの深いタイプをキクハエビヅルまたは,キクバエビヅルなどと呼ぶ。(Vitis ficifolia Bunge var. sinuata Hara)。西日本に多く見られる。
H15.8.11 岡山県加茂川町井原 2011.6.26 岡山県加賀郡吉備中央町
うら面は,淡褐色または白色のクモ毛におおわれ,秋まで残る。
H15.8.11 岡山県加茂川町井原
巻きひげで他の植物にからまってよじ登る。
2006.7.30 岡山県「自然保護センター」
2011.6.26 岡山県加賀郡吉備中央町 2011.6.27 岡山県高梁市臥牛山
エビヅルは雌雄異株(しゆういしゅ)
左が雄花序,右が両性花
(りょうせいか)。いずれも円錐花序(えんすいかじょ)出し,黄緑色の目立たない花をつける。花弁は開花と同時に落ちる。
雄花は長い雄しべが目立つ。両性花序は,雄花序よりもやや小型で,雄しべは比較的短い。
吉備中央町で見られるブドウ科の樹木
葉の形 葉の光沢 葉裏の毛の様子
ノブドウ 3〜5裂(変化あり) 脈腋に毛叢
エビヅル 3〜5裂(変化あり) 裏面にクモ毛
サンカクヅル 三角形 両面に光沢なし 脈腋に毛叢・脈上に剛毛
アマヅル 三角形 両面に光沢あり 脈腋に毛叢
ノブドウとアマヅルは広範囲に分布し,個体数も多い。エビヅルとサンカクヅルはやや少ない。
名の由来
エビカズラは,ブドウ科植物の古名。「エビ色」は暗い赤茶色で,エビカズラの果実の色に由来するらしい。
岡山県情報
岡山県全域に分布する。中部から南部にかけてふつう,北部では少ない。
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