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 【バラ科 シモツケ属】  Spiraea thunbergil
  ユキヤナギ 
【 雪柳 】  別名 /コゴメバナ(小米花),コゴメヤナギ,コゴメザクラ
 ●落葉低木
 ●高さ:1〜2m
 ●花期:3〜4月
 ●果期:5〜6月
 ●分布:本州(東北地方南部以南の,主に太平洋側),四国,九州
参考文献:「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社) P692

H15.8.29 岡山県加茂川町「21世紀の森」 H15.8.29 岡山県加茂川町「21世紀の森」
葉は互生(ごせい)。らせん状に葉がついているように見える。 葉のふちには小さな鋭い鋸歯(きょし)がある。コデマリの欠刻状の鋸歯とはよく見ればだいぶ違うことが分かる。
H15.12.30 岡山県 吉備高原都市 −植裁− H15.12.30 岡山県 吉備高原都市 −植裁−
12月だが間違えて咲く花もけっこう見られる。つぼみはすでに大きくふくらんで春を待っている。 紅葉と冬芽。
葉は,手で触れるとはらはらと落ちるほどだが,いまだにたくさんついている。
H16.3.6 岡山市「半田山植物園」 H16.3.6 岡山市「半田山植物園」
前年枝に柄のない散形花序(さんけいかじょ)をたくさんつける。中には小さな花序が2〜7個咲くが,少しずつ時期をずらして咲いているようだ。基部には,総包片(そうほうへん)がお皿のように開く。
H17.3.27 岡山市「子供の森」 H17.4.3 岡山市「半田山植物園」
花弁が5枚はバラ科に多い特ちょう。 枝先が優雅にたれ下がる姿は美しい。
H17.3.27 岡山市「子供の森」 H16.3.6 岡山市「半田山植物園」
右は花弁をとった上,中が見えるように周辺部をめくり返らせた状態のもの。周辺にあるのが雄しべで,20個ぐらいある。その基部にある黄色いものが蜜腺(みつせん)。中央には花柱が5個あり,受粉すると5個の袋果(たいか)に生長する。
H15.12.30 岡山県 吉備高原都市
樹皮(じゅひ)は,暗灰色。皮目(ひもく)がみられた。

●見分けるポイント●

  1. 庭木としてよく利用されている。よく似た印象で,同じ時期に花を咲かせるコデマリ( Spiraea cantoniensis)と遠目には見間違いやすい。
     
    ・ユキヤナギは,前年枝の節々に,散形花序(さんけいかじょ)をつけ,ほとんど柄がない。
     
    ・コデマリは,本年枝の先端に,散房花序(さんぼうかじょ)をつける。柄は長い。
     
    ・ユキヤナギの葉の鋸歯は,小さな鋭い単鋸歯(たんきょし)である。
    ・コデマリの葉の鋸歯は,不規則であらい欠刻状の鋸歯である。
●名前の由来●
  1. ユキヤナギの名は,柳のような細い葉,白い花をたわわにつけた枝が細くしなやかにたれ下がる様子などに由来すると思われる。


メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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