バラ科サクラ属チョウジザクラ,学名;Prunus apetara,by.かのんの樹木図鑑
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 【バラ科 サクラ属】 学名 :Prunus apetara
チョウジザクラ
 
【 丁字桜  】   別名 / メジロザクラ(目白桜) 
 ●落葉低木〜小高木
 ●高さ:3〜6m
 ●花期:3〜4月
 ●果期:6月
 ●分布:本州(岩手県から広島県の太平洋側),九州(熊本県)
参考文献
1) 高橋秀男ほか,「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(山と渓谷社)P506

2013.3.29 岡山県新見市哲多町
2012.4.11 岡山県新見市
花は下向きで,花弁もソメイヨシノなどに比べると小さく,開花していてもあまり目立たない。花は葉の展開前か,ほぼ同時に開花する。萼筒(がくとう)が,萼裂片に比べて長いのが特徴。萼筒は粘る。
2011.4.26 岡山県新見市
残念ながら花弁は散っていた。
2011.4.26 岡山県新見市
葉は互生(ごせい)。葉身は5〜8pの倒卵形〜倒卵状楕円形。先端は尾状に長く尖り,基部は円形か切方で左右不揃い。縁には欠刻状の重鋸歯(じゅうきょし)があり,鋸歯の先端には腺がある。
2011.4.26 岡山県新見市
蜜腺(みつせん)は,葉柄の上部か,葉身の基部につく。葉柄には開出毛が密生する。苞(ほう)の鋸歯(きょし)の先端には腺があり粘る。
2011.4.26 岡山県新見市
樹皮は灰褐色で,横向きの皮目(ひもく)が目立つ。
2011.10.15 岡山県新見市
サクラ属
 ・エドヒガン(P. pendula)
 ・ヤマザクラ(P. jamasakura)
 ・カスミザクラ
名の由来
チョウジは,丁字咲きを示す。そもそも,チョウジ(Syzygium aramaticum)はインドネシア原産のフトモモ科の植物。英名をクローブ(Clove)といい,香辛料として世界中で知られている。花や蕾が「丁字形」につくことから和名をチョウジという。
この丁字咲きが,チョウジガマズミ(スイカズラ科)をはじめ,チョウジザクラ(バラ科)やチョウジソウ(キョウチクトウ科),チョウジタデ(アカバナ科)などの花のモデルであり,名の由来になっている。
岡山県情報
岡山県では新見市,高梁市の石灰岩地にのみ点在しており,準絶滅危惧種に指定されている。
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