バラ科カナメモチ属カナメモチ(アカメモチ),学名:Photinia glabra,かのんの樹木図鑑
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【バラ科 カナメモチ属】 | Photinia glabra Maxim | |
【 要黐 】別名/アカメモチ,アカメ,ベニカナメ,ソバノキ,ヤブカナメ | ||
●常緑小高木 ●高さ:5〜10m ●花期:5〜6月 ●果期:12月 ●分布:本州(東海以西),四国,九州 |
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参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P652 (2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P332 (3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年 |
生け垣には,オオカナメモチとカナメモチの雑種であるレット・ロビンがよく用いられる。 同属のオオカナメモチ(P. serratifolia)は,岡山県では野生絶滅と考えられている。 |
材は堅く,日本産の木材の中では最も比重が大きい木のひとつ。鎌の柄,扇の要などのほか,かつては荷車の車軸や車輪の材料に用いられた。(1)(2) |
「モチ」は,モチノキに葉の質感などが似ているからだろう。ただし,モチノキはモチノキ科で,カナメモチはバラ科であるから近縁ではなく,本種の樹皮から鳥黐はとれないだろう。 「カナメ」については,材が扇の要に用いられたという説が山渓の図鑑に紹介されている。私はもっと単純に,新芽が赤いというこの木の最大の特徴から「赤な芽のモチノキ」が由来で,「アカナメモチ」が「カナメモチ」に転訛したと思うがどうだろう。 別名のアカメモチ,アカメなどはまさに同様の特徴が名の由来だろう。 |
岡山県内では,中部の吉備高原地域から南部にかけて分布する。山地の斜面や乾燥した尾根筋に多いが,照葉樹林内でも目にする。 |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
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