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 【バラ科 カマツカ属】  Pourthiaea villosa var. laevis
 カマツカ
  
【 鎌柄 】   別名/ ウシコロシ
 ●落葉小高木(らくようしょうこうぼく)
 ●高 さ:5〜7m
 ●花 期:4〜6月
 ●果 期:10〜11月
 ●分 布:北海道,本州,四国,九州
 ●生育地:山地の日当たりのよい林縁
参考文献:「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社) P649
2008.5.16 岡山県和気町
葉は互生
(ごせい)。基部はくさび形,先端はやや尾状に尖ることが多い。縁には尖った鋸歯(きょし)がならび,表面に立ち上がっていることが多い。ふつうは両面とも無毛だが,表面にクモ毛があったり,裏面の主脈上に軟毛があることもあるようだ。成長と共に無毛になる場合もあるのかも知れない。質はやや硬く,パリッとした感じ。
H15.5.18 岡山県「自然保護センター」 H15.5.18 岡山県「自然保護センター」
長枝(ちょうし)では互生(ごせい),短枝(たんし)では,輪生状(りんせいじょう)につく。 葉裏には,有毛タイプと無毛タイプがある。
H14.12 岡山県「自然保護センター」
秋には美しい美しい黄葉をみせる。
H15.9.1 岡山県吉備高原 H15.10.12 岡山県「自然保護センター」
若い果実(かじつ)。熟すと赤くなる。
頂部には萼片(がくへん)が残る。
果柄(かへい)には,皮目(ひもく)が目立つ。
左の写真から1ヶ月あまりたち,赤く熟した果実(かじつ)が見られるようになった。
食べられるが,あまり味がなくおいしくはない。
H15.10.19 岡山県「自然保護センター」 2008.4.28 岡山県「ヒイゴ池湿地」
カマツカの果実(かじつ)にこのような種子(しゅし)が入っているとは思ってもいなかった。リンゴやナシを思わせる。 カマツカのつぼみ。若いうちは軟毛がある。
H16.5.9 岡山県「自然保護センター」 H16.5.9 岡山県「自然保護センター」
短枝(たんし)の先に複散房花序をつける。花弁はほぼ円形で5個ある。花柱は3個ある。

●見分けるポイント●

  1. →ワタゲカマツカは,カマツカの学名上の母種。葉裏や葉柄,若い枝などに白い軟毛(なんもう)が密生している。カマツカよりも寒地に比較的多く分布しているらしい。







●備 考●
  1. 材が弾力がありで折れにくいことから,鎌などの柄に用いられたことが名前の由来。別名の「ウシコロシ」は,同様の理由で牛のはなぐりに用いられたことによる。ちなみに,「ルリミノウシコロシ」は,ハイノキ科のサワフタギ Symplocos chinensis の別名。
     
  2. 魚の名前と,樹木の名前。不思議とおなじものが多い。これもその一つで,淡水魚に「カマツカ」という魚がいる。淡水魚のカマツカの体型がなんとなく鎌の柄に似ているような気がするが魚のカマツカの語源も同じだろうか?
    ちなみに,ハゼ,ゴンズイ,サワラ,ヒイラギ,タラ,キハダなども,樹木と魚に共通する呼び名である。
メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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