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 アワブキ科 アワブキ属】 学名 : Meliosma myriantha
 アワブキ
【 泡吹 】   別名 / −− 
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:12m
 ●花期:6〜7月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州,四国,九州
参考文献:山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」 P404(※1)
葉は互生(ごせい),枝先に束生状につく。葉身は大きなものでは25pに達する。基部はくさび形,先端は凸状に尖る。縁には小さな鋸歯(きょし)が並ぶ。側脈は直線的で,間隔が狭い。表面は無毛と図鑑に記載されているが(※1),わたしの観察では伏毛(ふくもう)が全面に散生していた。後に無毛になるのだろう。裏面は全面に短毛があり,脈上には多い。質は薄く,全体がきれいに残っている葉は希だった。
2005.4.30 岡山県吉備中央町「鳴滝森林公園」 2005.11.15 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
左のような細身の葉は一見,クリの葉のように見える。直線的で間隔の詰んだ側脈や芒状(ぼうじょう)の鋸歯(きょし)がよく似ている。
2005.11.15 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 2005.11.15 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
裏面には,褐色の毛があり,特に脈上には密生している。 幼木の葉。幅がかなり細い。
2005.11.15 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
裸芽(らが)。褐色の伏毛(ふくもう)に覆われている。
2005.4.30 岡山県吉備中央町「鳴滝森林公園」
なめらかで,小さな皮目(ひもく)がぽつぽつとある。

●見分けるポイント●

  1. 遠目には,クリの葉にも似て見えるが,クリよりも葉の幅が広い。冬芽の違いは分かりやすい。(クリは芽鱗(がりん)に覆われる)
●備  考●
  1. アワブキの名は,薪として燃やすと,切り口から泡を吹くことによるらしい。あるいは,白い円錐花序(えんすいかじょ)を泡を吹いているように見立てたという説もある。
     
  2. 岡山県内では,北部に多く,中部でも自生する。吉備高原都市周辺では,宇甘渓や鳴滝森林公園,大平山など渓谷や谷川沿いで見かけることが多いように感じている。

(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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