アオイ科フヨウ属フヨウ（芙蓉）　Hibiscus mutabilis

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【アオイ科　フヨウ属】	Hibiscus mutabilis

【　芙蓉　】　　　別名　／　－－
●落葉低木　●高さ：１～４ｍ　●花期：７～10月　●果期：10～11月　●分布：中国中南部原産（古くから植裁され野生化している）
参考文献：「山渓ハンディ図鑑４　樹に咲く花　離弁花②」（山と渓谷社）　P54４


H15.10.3　岡山市「池田動物園」
花は枝の上部の葉腋につく。５数性を示し，花弁は５個，柱頭の先端は５裂する。雄しべの花糸は癒合し単体雄ずいとなる。花の色は淡紅色または白色。萼の基部に副萼（ふくがく）がある。これはアオイ科の特徴。

H15.7.22　岡山県「２１世紀の森」	H15.7.22　岡山県「２１世紀の森」
葉は互生（ごせい）し，５角形状になる。質は柔らかく，ふちには鈍い鋸歯（きょし）がある。	虫食いの犯人は，オオアカキリバの幼虫。ムクゲやフヨウによくくるヤガの一種。

H16.1.4　岡山市「半田山植物園」	H15.10.3　岡山市「池田動物園」
樹形も，ムクゲが縦に伸びるのに対し，フヨウは，横に枝を広げる傾向にある。　両者とも株立ち状になる点は同じである。

H16.1.4　岡山市「半田山植物園」
蒴果（さくか）は５裂する。フヨウの方がムクゲよりもひとまわり大きい。

H16.1.4　岡山市「半田山植物園」
種子は約２㎜の腎臓形。ムクゲよりもやや小さく，長毛があるのが特徴。

H16.1.4　岡山市「半田山植物園」	H16.1.4　岡山市「半田山植物園」
灰白色でなめらか。縦にすじが見える。
●見分けるポイント● 花は同属のムクゲ（Hibiscus syriacus）に似るが，葉では容易に区別ができる。また，樹形も，縦にのびるムクゲに対し，フヨウは横に枝を広げる傾向にある。 ●豆知識● フヨウの八重咲き品に，スイフヨウ（酔芙蓉　ｆ．versicolor）がある。名前は，白花が次第に赤色に変わっていく様子を，酔いがまわり顔が赤くなっていく様子に例えたもの。（注）作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので，まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです