アケビ科ムベ属ムベ,学名:Stauntonia hexaphylla,かのんの樹木図鑑
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 【アケビ科 ムベ属】  Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne.   
  ム ベ  
【郁子】別名/トキワアケビ,ウベ,グベ,フユビ,イノチナガ,コッコ 
 ●常緑つる性
 ●花期:4〜5月 
(雌雄同株)
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州
(関東地方南部以西),四国,九州,沖縄
参考文献
「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P148

2006.11.24 岡山県高梁市有漢町
H14.11.29 岡山県加茂川町 本宮山 H14.11.29 岡山県加茂川町 本宮山
葉は互生(ごせい)。掌状複葉(しょうじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は,成木では5〜7枚。縁は全縁(ぜんえん)
表面には光沢があり革質。
幼木のうちには,3小葉(しょうよう)が多い。葉の形には,先端が尖るものから,丸いもの,時にはこのようにくぼんでいるものまである。
2011.04.29 岡山市北区富吉
展開したばかりの新葉。7小葉あり,花を咲かせていた。
H16.11.30 岡山県 建部町 H15.9.6 岡山県「円城ふるさと村」
裏面は無毛。独特の網目状の模様がある。 庭木,生け垣,鉢植え,盆栽などにもされる。
2005.05.04 岡山県吉備中央町
2011.04.29 岡山市北区富吉 2011.04.29 岡山市北区富吉
雌雄同株。つまり,同じ株の中に雄花と雌花がある。上の写真は雄花で,下の写真が雌花。 花には花弁がなく,萼片(がくへん)が6個並んでいる。外側の3個は幅が広く,内側の3個は幅が狭いので,ユリ科に見られる花被片(かひへん)を思わせるが,素人の私にはそのへんの関連は分からない。
ふつうは下写真のように内側に紫色の筋があるが,上写真はそれがなく,シロバナムベという品種のようだ。
H15.9.6 岡山県「円城ふるさと村」 H16.11.21 岡山県「自然保護センター」
アケビと異なり,ムベの果実は割れない。アケビやミツバアケビよりも表面に光沢がある。
2006.11.24 岡山県高梁市有漢町
果実は液果。中身は,見た目多少グロテスクだが,味は干し柿に似た味で甘みが強い。食用にする部分は,仮種皮。種子は角張った楕円形で光沢がある。長さは8o程度。
2011.04.29 岡山市北区富吉 H16.12.15 岡山県吉備中央町−植裁−
樹皮は灰褐色でごつごつしている。若い枝は暗紫色で,粉をふいたよう。 つるは右上巻き。
アケビ科の仲間とその特徴 小葉の数 小葉の縁 常緑・落葉
アケビ(A. quinata) 5枚 全縁 落葉
ミツバアケビ(A. trifoliata) 3枚 波状の鋸歯 落葉
ゴヨウアケビ(A. × pentaphylla) 3または5枚 波状の鋸歯 落葉
ムベ(Stauntonia hexaphylla) 5〜7枚 全縁 常緑
名の由来
小葉が3枚から5枚,後に7枚になることから七五三の縁起木とされる。古代には長寿の果実として朝廷に献上される習慣があったようだ。
岡山県情報
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