【 アカネ科 アリドオシ属】 | 学名 : Damnacanthus indicus Gaertn.f. var. indicus | |
【 蟻通し 】 別名 / -- | ||
●常緑低木 ●高さ:20〜60p ●花期:4〜5月 ●果期:11〜1月 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州 |
||
参考文献 1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年 |
2016.11.20 島根県出雲市大社町「出雲大社」 | |
▲葉は対生(たいせい)。葉腋に短枝が変化したとされる長い刺がある。 | |
2014.8.2 鹿児島県熊毛郡屋久町 白谷雲水峡 | |
薄暗い林内に生育する。 果実も花もない時期だった。花は枝先や葉腋に白い花を2個ずつつける。果実は核果。赤色に熟す。 (※台風による大雨の中の撮影で,あまりよい写真ではない。) |
センリョウ,マンリョウ,アリドオシを並べると,「千両,万両,有通し」となり,縁起が良いとして,昔の商家などで喜ばれたという。縁起植物。 |
刺が鋭くアリでも刺し通すという意味。(1) しかし,本来,アリドオシの刺はアリに対抗するものではなく,シカやヤギなどの草食動物に食べられにくくするために発達したものだろう。 |
岡山県内では南部を中心に分布するが,それほど多くはないようだ。岡山県では南部を中心にシカによる被害が増えてきているそうだが,それによりアリドオシの分布が広がることもあるかもしれない。 |