サトイモ科テンナンショウ属マムシグサ,学名:Arisaema serratum,かのんの樹木図鑑
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マムシグサ

サトイモ科 テンナンショウ属            多年草
学名 : Arisaema serratum
( 蝮草 ) 別名/−−
花 期  4〜6月
分 布 本州(関東地方以西)・四国・九州
生育地 日当たりがよく,やや湿った林内
参考図書
 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」P458
 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花」P490


2005.4.25 岡山県「宇甘渓」
山渓「野に咲く花」によると,色や形に地方的な変異が大きいということ。
上の写真のものは,茎葉(けいよう)は2個確認できるものの,小葉(しょうよう)は5枚と少ない。図鑑では7〜11枚との記述。縁には鋸歯があり,鳥足状複葉を形成している。山渓「野に咲く花」では,特に鋸歯についての記述は見られない。上の個体はすごく軟弱な印象を受けるので,生長の悪さからくるものかも知れない。
2005.4.25 岡山県「宇甘渓」
別の個体も見つけた。こちらは花茎が長く,葉よりも上まで突き出ている。全体的にしっかりした感じがする。テンナンショウ属は雌雄が,地中の球茎(きゅうけい)の大きさで決まる。この個体は地下に大きな球茎があるのだろう。
2005.4.25 岡山県「宇甘渓」
1個体の中にも,鋸歯の見られない小葉と,鋸歯のある小葉が見られる。
2008.10.11 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
立派な液化を多数つけている。上側から成熟しているようだ。真っ赤に染まるが,これを散布する生物はいるのだろうか?ヒトではこれを食べて中毒症状を起こした例があるらしい。(金園社:「毒草100種」)
2005.4.8 岡山県「津黒高原」
雪解けの下で一冬越した液果。こんなに密集した状態で発芽すると無駄が多い気がするが…。
2006.4.9 岡山県「宇甘渓」
15p程度の小さなマムシグサが落ち葉の間から頭を出していた。
2006.5.5 岡山県吉備中央町豊岡 2006.5.4 岡山県吉備中央町鳴滝
マムシグサの名の由来は,仏炎苞の形が,鎌首をもたげたマムシを連想させることにあるらしいが,偽茎(ぎけい)の模様もまた,マムシを連想させる。 雌雄異株(しゆういしゅ),つまり雄花をつける株と,雌花をつける株がある。
テンナンショウ属の雌雄は,地中の球茎にどれだけ栄養があるかで決まるらしい。たくさん栄養を貯めている個体は,雌株となりたくさんの果実を育てる。栄養の貯蔵量が少ない株は雄株となり,花粉をつくり,虫に媒介させる。
2007.5.5 岡山県「宇甘渓」 2014.11.8 岡山県「白賀渓谷」
雌株の仏炎苞(ぶつえんほう)は地獄になっており,昆虫は中にはいると出られない。仏炎苞をめくってみると,確かに数匹分の昆虫類の死体があった。


● 備 考 ●
  1. 岡山県下において,テンナンショウ属で最も普通に見かけるのがマムシグサである。
    他にも,マイヅルテンナンショウ(絶滅危惧種)ムサシアブミ(準危急種)ナンゴクウラシマソウウラシマソウアオテンナンショウタカハシテンナンショウ(準危急種)ムロウテンナンショウ(危急種)が分布する。(岡山県野生生物目録2003)
     
  2. コンニャクと近縁
    コンニャクAmorphophallus konjac は,サトイモ科の多年草。インドまたはインドシナが原産と言われている。
    見た目は,テンナンショウ属の植物と非常によく似ている。
 
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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