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サクラソウ

サクラソウ科 サクラソウ属               多年草
学名 : Primula sieboldii
( 桜草 ) 別名/−− 
花 期 4〜5月
分 布 北海道,本州,九州
生育地 川岸や山麓の湿り気の多いところ
参考図書 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」P196
以下の文章は,平成21年5月9日に岡山県真庭市で開かれた「サクラソウの観察会」において,講師の方から伺った話を記したものです。よって,私の解釈のレベルでの間違いがある可能性もあります。ご了承の上,ご覧ください。
2009.5.9 岡山県真庭市蒜山
サクラソウの花には,異形花柱性がある。つまり,花柱が長く,雄しべが花筒の下部に付くタイプと,花柱が短く雄しべが花筒の上部に付くタイプがあり,この2タイプ間で受粉しないと結実しない性質があるそうだ。従って,サクラソウが子孫を残すためには,この2タイプが地理的に近い群落の中に存在する必要がある。
この日,観察した群落には,この2タイプが存在し,種子を残せているらしいのだが,県内の他の自生地の多くは,花柱と雄しべの高さがほぼ同じという中間型のタイプがけっこうあるそうだ。このタイプは結実することはまれで,株分けにより生き残っているという。
2009.5.9 岡山県真庭市蒜山
異形花柱花2タイプが存在するこの群落においても,遺伝子レベルでの多様性が失われ近交弱勢が懸念されている。
近交弱勢を抑えるために,他の群落から新しい遺伝子を持ち込むか,それとも,この群落における遺伝子を守るのか,選択を迫られているそうだ。
2009.5.9 岡山県真庭市蒜山
サクラソウの貴重な自生地(○で囲んだところ)。土砂が崩落していることが分かる。上から土砂が次々と崩れ落ちてくる環境が株の繁殖に適しているそうだ。
また,この地域は伝統的に春先に山焼きが行われる。そのため,ササなどの繁殖が人為的に抑えられ,サクラソウのような春植物がかろうじて残っているということだ。


●備 考●
  1. サクラソウは,環境省レッドリストでは準絶滅危惧、岡山県RDBでは絶滅危惧種にランクされ,平成21年4月には岡山県希少野生動植物保護条例の指定希少野生動植物に選定された。岡山県内では,真庭市にしか自生地が残っていない。 
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


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