フ  キ

キク科 フキ属             多年草 
学名 : Petasites japonicus
( 蕗 ) 別名/−−
花 期  3〜5月
分 布 本州・四国・九州・沖縄
生育地 山野,土手
参考図書 山と渓谷社「野に咲く花」P64


2005.3.19 岡山市「半田山植物園」
フキは地下茎で増えるので,群生していることが多い。3〜5月に花茎を伸ばす。葉のように見えるのは苞(ほう)であり,まだ苞に包まれた状態の若い花茎が,「フキノトウ」として食用にされる。上のように開花してしまっていては遅い。
腎円形の葉は花のあとで現れる。葉柄が中空で,これが「フキ」として食用になる。
2005.3.19 岡山市「半田山植物園」
こういう頭花(とうか)を見ると,キク科であることに気付く。フキは雌雄異株(しゆういしゅ)で,これは雄株である。
2005.3.19 岡山市「半田山植物園」
こん棒上にとび出ているのは雌しべ。雄しべの葯(やく)は合着し,雌しべの基部を筒状に取り巻いている。雄しべと雌しべがあるのだから,花のつくりとしては「両性の筒状花(とうじょうか)」ということになる。しかし,この立派な雌しべは結実することはないのだそうだ。この株は雄株(おかぶ)だ。

まとめると…フキの雄株は,両性の筒状花(とうじょうか)からなる頭花(とうか)を散房状(さんぼうじょう)につけるが,結実することはない。
2005.2.27 岡山県吉備中央町竹部
こちらは雌株。頭花(とうか)からは,糸状の細長い柱頭が伸びている。また,この写真からはとても確認できないが,雌株の頭花(とうか)の中にも数個の両性花(りょうせいか)が混じっているという。ただし,この両性花(りょうせいか)の雄しべには花粉を出す能力はないらしい。

雌雄異株(しゆういしゅ)にもかかわらず,雄株にも雌株にも両性花(りょうせいか)があるのは不思議な気がする。おそらく,かつてフキはきちんと機能した両性花をもっていたのだろう。しかし,自家受粉を避け,より確実に遺伝子の交換をするため,しだいに,雌雄異株(しゆういしゅ)に分かれる方向に進化してきたのではないだろうか。
2006.5.5 岡山県吉備中央町豊岡 2006.5.5 岡山県吉備中央町豊岡
雌株は長く伸び,できるだけ遠くへ痩果(そうか)を飛ばそうとする。 葉は腎円形。基部は心形。花茎に遅れて葉が出てくる。


英名は,Japanese Sweet Coltsfoot という。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


inserted by FC2 system