オシダ科オシダ属ヤマイタチシダ,学名:Dryopteris bissetiana,かのんの樹木図鑑
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ヤマイタチシダ
オシダ科 オシダ属                  常緑性,2回羽状複葉
学名 : Dryopteris bissetiana (Baker) C.Chr.
( 山鼬羊歯 ) 別名/ 
分 布 本州,四国,九州
生育地 山地から人家付近まで,海岸部にも
高 さ 40〜70p
参考図書
(1) 光田重幸著,検索入門 しだの図鑑,保育社,1986年,P166
(2) 阿部正敏著,葉によるシダの検索図鑑,誠文堂新光社,1996年,P101
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(4) 北川淑子著,シダハンドブック,文一総合出版,2007年,P50

2012.12.31 岡山県加賀郡吉備中央町「鳴滝森林公園」
谷筋の北側斜面,湿り気のある場所に多く見られた。初めはオオイタチシダと考えていたが,下表にまとめた理由によりヤマイタチシダと判断した。
  • 葉柄から基部まで黒光りするネクタイ状の鱗片が密生する。
  • 最下羽片の下向きの小羽片が長い。
  • 葉軸の葉裏側には下部が袋状になった鱗片が目立つ。
  • 葉はくすんだ濃緑色でやや厚く,縁が裏側に巻き込む。
ヤマイタチシダオオイタチシダのいずれかで悩んだので,違いを図鑑から抜粋して下表にまとめてみた。
裂片の鋸歯 葉面の色・光沢 葉の先端部
ヤマイタチシダ 鋸歯なし くすんだ濃緑色,光沢なし ながらかに細くなる
オオイタチシダ 鋸歯あり 鮮やかな緑色,光沢あり 急に細くなる
名の由来
黒い鱗片が密生する様子をイタチになぞらえたと思われる。(4)
岡山県情報
岡山県内全域に分布する。
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