オシダ科オシダ属クマワラビ,学名:Dryopteris lacera,かのんの樹木図鑑
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クマワラビ
オシダ科 オシダ属                  常緑性,2回羽状複葉
学名 : Dryopteris lacera (Thunb.) Kuntze
( 熊蕨 ) 別名/ 
分 布 北海道(奥尻島),本州(宮城県以西),四国,九州
生育地 林下に普通
高 さ 40〜80p
参考図書
(1) 光田重幸著,検索入門 しだの図鑑,保育社,1986年,P
(2) 阿部正敏著,葉によるシダの検索図鑑,誠文堂新光社,1996年,P87
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

▲羽片は葉軸の中央で最も長く,先端と基部ではやや短い。 ▲胞子のう群(ソーラス)は葉身上部だけにつき,ふつう秋には枯れる。
▲葉脈にそってくぼむ。光沢はない。裂片の先端はとがる。
▲葉柄の鱗片は透明感のある褐色で下部には密につく。
2013.1.19 岡山県高梁市「磐窟渓」
(感想)
1月19日:この日,しばしば本種を目にしながら「ベニシダの仲間かな」と思いながら見過ごして歩いていた。理由は羽片の先端がシュッとすぼまる形がベニシダに似ていたからである。しかし,ふと裂片に注目してみると鋸歯の深さや葉脈の入り方など明らかに雰囲気が異なるのが分かった。また葉身の形も考えてみるとずいぶん異なるのにも気が付いた。
胞子のう群(ソーラス)をつけた株がなかなか見つからなかったのだが,しばらく裏をめくっていると胞子のう群(ソーラス)をつけた葉を見つけることができ,クマワラビと認識した。
  • 葉脈に沿ってくぼむ。裂片の先端はとがる。
  • 胞子のう群(ソーラス)は,葉身の先端にのみつき,秋にはふつう枯れる。
  • 鱗片は淡い褐色。
名の由来
読んで字のごとく「熊の蕨」。熊が食べる蕨の意味だろうか。それとも,熊のようにごつい蕨の意味か。あるいは,熊が食べる=不味い(食用にならない)蕨の意味か。
岡山県情報
岡山県内全域の二次林,植林下や渓谷に生育。中部,南部に多い。
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