オシダ科オシダ属イワヘゴ,学名:Dryopteris cycadina,かのんの樹木図鑑
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イワヘゴ
オシダ科 オシダ属                  常緑性,1回羽状複葉
学名 : Dryopteris cycadina (Franch. et Sav.) C.Chr.
(岩桫欏,岩杪欏  ) 別名/ 
分 布 本州(関東地方以西),四国,九州(2)
生育地 山地の林下や沢沿い(1)
高 さ 60~120㎝(2)
参考図書
(1) 光田重幸著,検索入門 しだの図鑑,保育社,1986年,P96
(2) 阿部正敏著,葉によるシダの検索図鑑,誠文堂新光社,1996年,P72
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(4) 池畑怜伸著,写真でわかるシダ図鑑,トンボ出版,2008年,P101

▲羽片は20~30対。
上の写真の個体は25対ほど確認できる。
▲最下羽片
オオクジャクシダのように極端に短くない。
▲羽片は浅裂~中裂
鋸歯は上に跳ね上がる。
▲羽片
中部まで同じ幅で,その後,先端にむかって徐々に細くなる。
▲羽片にはほぼ無柄。葉脈はやや窪むが,オオクジャクシダほどではない。
▲胞子のう群(ソーラス)
やや中肋寄りに付く。
▲葉柄基部の鱗片
光沢のある黒褐色の鱗片が密生する。
2013.2.11 岡山県加賀郡吉備中央町加茂市場
(感想)
初めて本種を見たときは近くに生育していたオオクジャクシダと同じだと思っていたが,採集した葉を比較検討してイワヘゴと判断した。
  • 葉柄から葉軸にかけて黒褐色の鱗片が密生する。鱗片には鋸歯がある。
  • 羽片は20~30対。
  • 胞子のう群(ソーラス)は中肋寄りにつく。
  • 根茎は太くて直立する。
  • 羽片は紙質で無柄。

ツクシイワヘゴ(Dryopteris commixta)は,葉が革質で,包膜は小さく,下部羽片に短い柄がある(1)。羽片は20対以下(4)。岡山県版RDBで留意種(3)

オオクジャクシダ(Dryopteris dickinsii)は,ソーラスが辺縁寄りにつく。
名の由来
ヘゴ(Cyathea spinulosa)は,ヘゴ科の常緑性大型の木性シダであるが,本種はヘゴ科ではない。
岡山県情報
岡山県全域に分布するが少ない。
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