オシダ科イノデ属イノデ,学名:Polystichum polyblepharon,かのんの樹木図鑑
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イ ノ デ
オシダ科 イノデ属                  常緑性,2回羽状複葉
学名 : Polystichum polyblepharon (Roem. ex Kunze)C.Presl
( 猪手  ) 別名/ 
分 布 本州(東北地方南部以西),四国,九州
生育地 山地から平地の明るい場所〜半日蔭
高 さ 60〜100p
参考図書
(1) 光田重幸著,検索入門 しだの図鑑,保育社,1986年,P141
(2) 阿部正敏著,葉によるシダの検索図鑑,誠文堂新光社,1996年,P115
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(4) 北川淑子著,シダハンドブック,文一総合出版,2007年,P58-59

▲羽片には光沢がある。
▲ソーラスは裂片の上部の縁寄りに優先してつく。耳垂(じすい)にはあまりつかない。 ▲裂片の縁にはとげ状の突起があり,やや上向く。
▲葉柄基部の鱗片
淡い褐色で幅が広い。縁の鋸歯は目立たない。
▲中軸の鱗片
淡い褐色で線形
2013.2.9 岡山市北区御津虎倉
▲葉身はやや肩が張る。
2013.1.3 岡山県高梁市「高梁美しい森」
「高梁美しい森」の落葉樹林下に数株見かけた。葉は2枚しかなかったが,枯れた葉が多数あった。また,近くには,葉の光沢がない同種とよく似たイノデの仲間があったが,後で調べてみてサイゴクイノデであることが分かった。
2013.1.27 岡山県備前市「鹿久居島」
  • 葉柄基部の鱗片は広い披針形,縁には不規則な鋸歯がある。
  • 葉には光沢がある。
名の由来
茶色い鱗片に覆われたイノデの新芽を「猪の手」になぞらえた。(4)
岡山県情報
岡山県全域に分布する。
イノデもいわゆる「シダらしいシダ」で,初心者の私には判断が難しい。ただ,本種を初めて見たとき「光沢のある葉」「羽片にある針状の鋸歯」そして何より「葉柄から葉軸にかけて密生した淡い褐色の鱗片」が目についた。

後で図鑑で調べてみてイノデの仲間を見分けるには「鱗片の色と形」「ソーラスの着く位置」をよく観察することが大切だと知った。
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