オシダ科カナワラビ属ハカタシダ,学名:Arachniodes simplicior,かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

ハカタシダ
オシダ科 カナワラビ属               常緑性,2回羽状複葉
学名 : Arachniodes simplicior (Makino) Ohwi
( 博多羊歯 ) 別名/ 
分 布 本州(新潟県,福島県以西),四国,九州
生育地 低山の林下の崖下,群生しない
高 さ 60〜80p
参考図書
(1) 光田重幸著,検索入門 しだの図鑑,保育社,1986年,P145
(2) 阿部正敏著,葉によるシダの検索図鑑,誠文堂新光社,1996年,P99
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(4) 北川淑子著,シダハンドブック,文一総合出版,2007年,P64

2013.1.19 岡山県高梁市下谷町
2012.12.31 岡山県加賀郡吉備中央町「鳴滝森林公園」
渓谷の南斜面のがれ場にぽつんと生えていた。ホソバカナワラビのように群生することはないという。
2013.1.4 岡山県加賀郡吉備中央町「宇甘渓」
胞子をつけた株を初めて見つけた。また,幼い株については,初めハカタシダと分からなかった。黄斑のある個体を見かけることはなかった。
2013.1.19 岡山県高梁市「磐窟渓」
  • 最下羽片の下向き小羽片が長い。
  • 葉の先端は急に細くなる。(頂羽片あり)
  • 羽片は3〜5対 (オオカナワラビは5〜10対)
  • 羽軸に沿って,羽片に黄斑のある個体がある。
(感想)
1月19日:これまで黄斑のない個体のみを見てきたのだが,この日はじめて黄斑の入った個体を見つけた。両者を比べてみて,これまでハカタシダと認識してきたものもやはりハカタシダでよかったのだと思う。私の観察した範囲では黄斑の入らないもののほうがはるかに多い。
名の由来
葉に黄斑がある個体があり,それを「博多織り」になぞらえたとする説と,葉が硬紙質であることから「葉硬羊歯」とする説がある。(1)
岡山県情報
岡山県内全域に分布する。

岡山県内で確認されているArachniodes属
 ・ホソバカナワラビ
 ・オニカナワラビ
 ・シノブカグマ
 ・ミドリカナワラビ(岡山県版RDB 絶滅危惧T類
 ・オオカナワラビ(別名:カナワラビ)
 ・ハカタシダ
 ・コバノカナワラビ(岡山県版RDB 絶滅危惧T類
 ・リョウメンシダ(岡山県内でもっとも普通に見られるArachniodes属)
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system