カエル目(無尾目)ヒキガエル科ニホンヒキガエル,学名:Bufo japonicus,かのんの樹木図鑑
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ニホンヒキガエル

カエル目(無尾目) ヒキガエル科
学名 : Bufo japonicus japonicus Schlegel
分   布 本州の鈴鹿山脈以西・四国・九州・壱岐・五島列島・屋久島・種子島
生 息 地 林地
繁 殖 期 10月〜翌年5月
参考文献
(1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑9 日本のカエル」P26-27
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年


2006.7.16 岡山県「自然保護センター」
西日本でみられるヒキガエル。体色にはさまざまな変化が見られる。体表には多くのいぼ状の突起があり,特に目の後ろの長楕円形のふくらみは,有毒物質を分泌する耳腺である。体表にも分泌腺を有するため,触ったあとは目をこすらない方がよい。。主に,林床部に多く,跳ねるよりものそのそと歩くことが多い。
岡山県内では,中北部で普通に見られるが南部では少なく,危急種とされている。(「岡山県野生生物目録2003年度版」)
2005.3.20 岡山県吉備中央町「大平山」
運良く抱接中の個体を見ることができた。すでに卵塊が数カ所にあった。
2012.3.20 岡山県高梁市「臥牛山」
巨大な卵塊。1匹のメスが産んだのかは分からない。卵数は6000〜1,4000個もあるそうだ(1)。長さはいったいどのぐらいあるのだろう…。
この卵塊があったのは,放棄水田の水たまり。吉備高原の随所で見られる放棄水田は,ニホンヒキガエルやアカガエルにとって貴重な産卵場所になっている。しかし,上の写真のような湿地として長期間にわたり保たれるのは珍しく,多くはススキやササが生い繁る草原へと遷移が進んでいく。
2007.2.25 岡山県「半田山植物園」
2007.3.14 岡山県吉備中央町「大平山」
2007.3.25 岡山県吉備中央町「大平山」
2007.9.23 岡山県立森林公園
岡山県立森林公園の林床を跳ねている個体を撮影。今年生まれた子どもだろうか,まだまだ小さくて可愛らしい。やはり,跳躍はあまり得意ではないらしく,簡単につかまえることができた。
2009.7.10 岡山県吉備中央町「鳴滝森林公園」
側溝の中でえさをさがす(側溝に落ちてしまった?)ニホンヒキガエル。コンクリートで作られたU字溝は,ジャンプ力のないカエルにとってはなかなか脱出が難しいかもしれない。
2012.3.28 岡山県加賀郡吉備中央町案田
産卵にきたと思われるニホンヒキガエル。まだ卵塊は見あたらない。場所は周囲を雑木林に囲まれた放棄水田で,棚田の一部が湿地化している。ほかにはヤマアカガエルと思われる卵塊が見られた。
2012.4.29 岡山県立森林公園
同日,数ヶ所でニホンヒキガエルの卵塊を見かけたが,この水たまりでは今まさに産卵が行われていた。ただ,可哀想なことに,産卵後,雪が溶けてササが立ち上がったため,たくさんの卵がササとともに持ち上がり宙づり状態になっていた。
2017.6.6  岡山県立森林公園
アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus) は,鼓膜が大きく,目と鼓膜の間より,鼓膜の直径が大きい。上の写真はニホンヒキガエル。
名の由来
大言海は,ヒキガエルの語源を「気ヲ以テ子蟲ヲ引寄セテ食ヘバ名トスト云フ」としている。簡単に言えば,「虫を引き寄せて食べるカエル」ということのようだ。
岡山県情報
岡山県全域に広く分布するが個体数は多くない。岡山県版RDBでは,絶滅危惧U類に指定されている。環境省が定めるレッドリストには名前は挙げられていない。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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