ハリガネムシ
(ハリガネムシ目の総称)

ハリガネムシ綱(線形虫綱)ハリガネムシ目
 2005年10月9日の観察会のテーマは「カマキリの生態」。湿地でカマキリを捕まえてきては,腹部を水につけてハリガネムシが出てくるのを期待して待つことの繰り返し。

 ハリガネムシは,カマキリの腹部に寄生する線形虫類。この時期になると,カマキリを水辺に誘導し,水が近いと知ると腹端からニュルニュル(?)と出てくる。そして,水の中に帰って交尾,産卵する(雌雄異体)。水中で孵化した幼虫は,水生昆虫の体内に寄生する。おそらく,カゲロウやトビケラ,カワゲラ,ヤゴなのだろう。その後,カマキリに捕食された際,カマキリに宿主を替えた後,カマキリの体内で成虫に生長するらしい。

 この日,数10匹のカマキリを試した。水辺の草むらにいたカマキリでは,めったに出てこなかったが,水面へ落ちた直後のカマキリからは,かなりの確率でハリガネムシが出てきた。種類としては,ハラビロカマキリから4〜5匹。チョウセンカマキリから1匹。その他,オオカマキリでも試したが出てこなかった。



2005.10.9 岡山県「自然保護センター」
腹部の半分ぐらいを水につけると,だいたい1分以内に出てくるようだ。長さが約23センチあった。
(注)作者は昆虫の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


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